ハードウェアスタートアップのLevel(レベル)は今年初めに初のプロダクトをリリースし、それに続く新たなスマートロックを発売した。オリジナルのLevel Lockはインビジブルのデザインでスマートロック界の常識を大きく覆した。あらゆる標準的なドアや既存のデッドボルト外部ハードウェアに合う。しかし新しいLevel Touchは独自のサムターンや外側のキープレートなどが付いてくるフルパッケージ商品で、新しいスマート機能が加わるなど内部もアップグレードされている。
新Level Touchは米国8月25日に発売され、同社のウェブサイトで入手できる。価格は329ドル(約3万5000円)だ。外装仕上げははサテンクローム、サテンニッケル、ポリッシュドブラス、マットブラックなどが用意されている。スマートフォンで施錠・解錠ができ、一定の範囲内での自動解錠やタッチ操作での施錠・解錠も可能だ。プログラムできるNFCベースの鍵ではオンデマンドでアクセスを許可したり無効にしたりもできる。
元Apple(アップル)従業員が手掛けたハードウェアデザインは、新プロダクトによくその特徴が表れている。外部デザインは市場に出回ってるものの中で最も滑らかで、スマートロックのようには見えない。Levelのブランド名すら入っていない。ただしデッドボルトの端にロゴがスマートに刻まれている。見栄えは素晴らしく、さまざまな仕上げオプションのおかげでどの装飾にもマッチするはずだ。
大きなキーパッドやスマート部品を収容したかさばるターナーなど、大方のスマートロックがスリーブ部分にスマート部分を持ってきているのに比べれば、かなりの改善が見られる。Levelのアプローチはというと、スマート部分をドアの中に持ってくるというLevel Lockで使ったものをベースにしている。そして、新たに静電容量に対応する表面を加えてタッチでロックを操作できる便利な機能を追加した。たとえばタッチして施錠でき、出掛ける際に本当に簡単にロックできる。また、ポケットにスマホが入っているときにタッチして解錠できるようにもセットできる。
一式には、(1つ以上の)Level Touchへアクセスできるプログラム可能なNFC搭載キーカード2枚も含まれる。カードのプログラミングは簡単で、Levelアプリに従ってスマホをタップすればいい。また必要に応じてカードへのアクセスを不可とする操作もリモートでいつでもできる。ロックにビルトインされたNFCはプログラム可能なあらゆるNFCデバイスに対応する。なのでAmazonなどで購入できる高価でないタグなど、簡単に入手できる物を使って自前で鍵を作ることもできる。
Levelによると、バッテリーにはカメラリチウム電池として標準のCR2を使用し、1年以上作動する。インストールはドライバー1本あればOKだ。また、Siri音声操作を可能にするHomeKitや、他のスマートホームオートメーション機能にも対応する。
説明にある通りに本当に機能するか、TechCrunchでは実際にLevel Touchを試すことにしているが、Levelはいかに日々の暮らしにスマートホームデバイスを統合するかを熟慮しているスタートアップだ。
画像クレジット: Level Home
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(翻訳:Mizoguchi)