Fitbitの財務復活は第1四半期も継続し、同社の売上高は市場予想の2億5970万ドルを上回る2億7190万ドル(約303億円)だった。この好調ぶりは同社がスマートウォッチに注力した結果であり、スマートウォッチの売上は前年同期比117%増だった。
この売上増には、コストを最も意識したFitbitの最高のスマートウォッチであり、今年リリースされたVersa Liteが貢献している。コストは、市場を独占しているApple Watchに対抗するFitbitの主なセールスポイントの1つだ。これは、FitbitのPebble、Vector、Coin買収の現在進行形の結果であり、イチかバチかのこの買収により、Fitbitはアップルやサムスン、ガーミンなどに譲ったスマートウォッチ業界に戻ってきた。
興味深いことに、売上高はトラッカーからスマートウォッチにシフトしてきた一方で、トラッカーの方でもInspireの展開などにより売上高が前年同期比17%増となった(販売数は前年同期比36%増だ)。このカテゴリーはすでに一定の状態に達したと考えられているが、CEOのJames Park(ジェームス・パーク)氏は、たとえウォッチよりかなり緩やかなペースであってもトラッカー部門の成長を予想しているとTechCrunchに語っている。
「我々は引き続きトラッカー事業での成長を見込んでいる。そしてスマートウォッチ事業はそれよりも早い成長となる。しかしどちらの部門も成長する」と パーク氏は説明する。
事業を推進するには引き続きイノベーションが必須で、Park氏はVersaとIonicの後継をリリースする計画について直接コメントはしないだろうが、Fitbitは春と秋に新商品を投入するというかなりわかりやすいリズムで展開している。そして実際のところはプロダクトのロードマップやマーケットの状況によると述べている。
パーク氏のコメントは、売上高の成長をサービスに求めつつあるという昨日のアップルの決算発表を反映している。Fitbitの場合、今年後半に予定されているコンシューマー向けとヘルスケア事業の間にまたがることになるプレミアムなサービス立ち上げが計画に含まれる。
「我々のプレミアムサービスのビジョンは、さまざまな種類の病気や健康状態をチェックしたり診断したりするためにFitbitのデータと他のソースのデータを使う。ユーザーが自身の健康についてより深く知ることができるようデータを分析し、またコーチングやガイダンスも提供する」とパーク氏は語る。「人々が健康状態を改善したり、フィットネスやウェルネスの目標を達成することができるようにするのが次なるステップだ」。
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(翻訳:Mizoguchi)