スーパーマリオ収録の任天堂「ゲーム&ウオッチ」レビュー、ゲームのストックに最適

任天堂は、これまでの歴史からノスタルジーをベースにした新製品を掘り起こすことを決して止めることはないだろうが、少なくともそれは冷静で時には気前が良いという傾向がある。この「ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズ」は初代「スーパーマリオブラザーズ」とその続編である「スーパーマリオブラザーズ2」がプレイでき、実用的ではない時計としても機能するスタンドアローンタイプの携帯ゲーム機だ。

この小さなゲームシステムは、世界で最も実用的なものではないが、魅力的なハードウェアとなっている。

サイドのボタンでゲーム&ウオッチをオンにすると、当然のことながら、ゲームモードとウォッチモードを選択できるようになる。ゲームモードではオリジナルの「スーパーマリオブラザーズ」か米国未発売の「スーパーマリオブラザーズ2」もしくはマリオが加速するボールをジャグリングするゲーム&ウオッチの「ボール」を再現したゲームを選べる。

画像クレジット:Devin Coldewey / TechCrunch

画面は確かに小さいが、明るくシャープで、どうやらオリジナルの任天堂ゲームの正確なピクセル寸法を表示しているようだ。オリジナルのファミコンのコントローラー以外でのゲームプレイに違和感はあるが、コントローラーの反応はよい。ゲーム&ウオッチのボタンは少々柔らかい感じがするが、私自身のスキル不足以外には何の不満もなく最初のコースをクリアすることができた。

セーブや巻き戻しには対応していないが(クリアできない99%の人にとって必須の機能だと思うが)、少なくとも一度でクリアする必要はない。電源を切ったり、他のゲームやモードを切り替えたりすると、ゲームの進行状況はそのままフリーズされる。つまり2、3駅、地下鉄に乗ってプレイしていたとしても、先のプレイが失われ最初から挑戦しなければならないといった心配はない。

画像クレジット:Devin Coldewey / TechCrunch

プレイヤー2も同じコントローラーを使うことになるので、友達と交換しながら(もちろん消毒した後で)プレイできる。

ジャグリングゲームは、ちょっとした気晴らしとしては楽しいが、他の電子ゲームと同じように約60秒の間に、本当に退屈なものから、ほぼ無理なものになってしまう。

画像クレジット:Devin Coldewey / TechCrunch

「ウオッチ」モードでは、現在時刻がレンガで作られた魅力的な小さな風景が表示され、マリオが画面下のgoombas(クリボー)を踏みつけたり、Bullet Bill(キラー)を避けたりしながら走っている。さらにしばらくするとムーンウォークをしたり、パイプを取り付けたりと、ちょっとしたお茶目な仕草を披露してくれる。通常の背景から丘の背景、キノコ型の背景に切り替えることもできる。時計としては使うことはないが、プレイ中にスマホを取り出したくない場合は、それでいい。

50ドル(約5230円、日本では税別4980円)だとちょっと高く感じるかもしれないが、おそらくその価値はある。もし初代から「スーパーマリオブラザーズ3」まで入っていたら、お買い得だと思うだろう。私はきっと楽しく壮大な長さの「3」を楽しみながら進めていくだろう。

しかし実際には、この価格を正当化するのは難しい。もちろん任天堂を愛する友人や愛する人へのプレゼントとしては別だが、だからこそ、「ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズ」は今年のホリデーシーズンに飛ぶように売れるのではないかと思う。新しいNintendo Switchのハードウェアもなく、NINTENDO64ミニも、任天堂のプラットフォームに必須のゲームタイトルがないことを考えても、少々ドライに感じるかもしれないが、この「ゲーム&ウオッチ」はレトロ志向のゲーマーの空腹を数日間満たすのに十分、そしてデバイスとしても十分まとも製品だ。

カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:任天堂レビュー

画像クレジット:Devin Coldewey / TechCrunch

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(翻訳:TechCrunch Japan編集部)

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TechCrunch Japan

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