セキュリティに重点を置くメッセージングアプリのTelegramは、独自のブロギングプラットフォームの提供を開始した。
もしあなたがTelegramの100万人を超えるアクティブユーザーの1人なら、新しいTelegraphサービスはあなたの期待に応えるものだ。これは、ミニマリストで匿名だ — もしお望みなら、自分の名前を追加することもできる — マークダウン、インラインフォト、その他の埋め込み機能が標準で提供されている。
これはTelegraphを短いノートや匿名のコンテンツを投稿するための興味深いオプションにしている。試しに使ってみた — 写真を2,3枚だけ — それはとても簡単に使えるものだった。もちろん、匿名であることの1つの欠点は、もしリンクを失った場合には、ユーザーアカウントやユーザー履歴が存在しないため、再びそれを見つけることはほぼ不可能だということだ。しかし、私がここに置いた例にも関わらず、おそらくここは猫や食べ物の写真に相応しい場所ではないのだろう。
Telegraphの記事は、リンクを利用してどこでも共有することができる、しかしそれらはTelegramとその新しいInstant Viewメディアレイアウトに最適化されている。
Instant Viewは本質的には、Telegramチャットに貼り込まれたメディアリンクのための、リッチな埋め込みビューである。Twitter、Facebook、その他のプラットフォームと同様に、Instant Viewは記事のプレビューと、単なる裸のURLを、クリックしたくなるように魅力を増すためのイメージ機能などを提供している。一度開けば、アプリ内バージョンのストーリーがロードされる。これはFacebook、Instant Articles、そしてGoogle AMPとは異なるやり方だ。
これらの新しい機能は、Telegramが最近アプリ内のコンテンツの開発を推進している動きと適合する。
同社は先月チャット内ゲームを導入した。Facebookや、メッセンジャーから起動して遊ぶタイトルを作っている会社とは違い、Telegramのゲームはテキストベースであり、そのボットプラットフォームによって支えられている。
これらの開発は、かつては基本的なチャットアプリに過ぎなかったTelegramを、アジアのWeChatやLINEのようなものにインスパイアされた、より洗練されたメッセージングプラットフォームへと変身させるものだ。そして、Telegramの創業者のPavel Durov(トップに掲載した写真の人物)が最近私たちに語ったことによれば、2016年の終わりまでには課金システムを稼働させるべく準備中だということである。パズルの大切な1片が程なく到着する。Telegramがどのように物事を進めたいと思っているかに依存するものの、潜在的には、支払い手段のサポートはゲームやメディアに対しても光を当てるものだ。
「凄い何かが、私たちの秘密のダンジョンの中で醸造中です」と、Telegramは思わせぶりな記事をブログに投稿している — 私たちが無理やり探り出す必要はなさそうだ。
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(翻訳:Sako)