ソフトバンク、家庭向け感情ロボット「pepper」を19.8万円で来年2月発売

ソフトバンクがロボット事業に参入する。5日13時に開始した記者発表会で孫正義社長は、「今日は人類史上初めて、ロボットに感情を与える。心を与えることに挑戦する日」と切り出し、感情認識機能を持ったロボット「pepper(ペッパー)」をお披露目。2015年2月には19万8000円で一般発売することも明らかにした。発売に先駆け、明日6日からはソフトバンク銀座と表参道で「店員」として接客する。

孫社長の発表によれば、ペッパーは人の感情を理解する世界初のロボット。喜びや悲しみといった感情を数値化し、感謝されたことは「良いこと」、叱られたことは「悪いこと」として学習していく。家庭や店舗、会社などで動くペッパーが数値化した情報はクラウドベースで「集合知」として共有されるため、加速度的に進化するそうだ。「従来のロボットはCPUとメモリ、個体別のプログラミングを実行するだけで能力は限定的。ペッパーは加速度的に空気を読みながら学習していく」。

あえて、2足歩行型を採用しなかったのも特徴だという。「世の中にある2足歩行ロボットは30分から1時間しかバッテリーが持たないが、ペッパーは12時間最低連続稼働できることを目的に、あえて2本足を外して安定的に動けるようにした」。なお、製造はiPhoneやiPadを生産している中国のFoxconnがパートナーとなっている。9月にはペッパー用のアプリ開発者向けのテックフェス(仮称)を実施し、SDKを配布する。


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TechCrunch Japan

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