米国時間10月23日の米株式市場引け後に発表された決算によると、Tesla(テスラ)の第3四半期は2期の赤字を経て再び黒字となった。これはウォール・ストリートを驚かせ、時間外取引で同社の株価は急伸した。
同社の第3四半期の純利益は1億4300万ドル(約155億円)、1株あたり80セントで、前年同期は3億1100万ドル(約337億円)、1株あたり1.82ドルだった。
売上高は63億ドル(約6840億円)で、前期の63億5000万ドル(約6890億円)よりわずかに減り、昨年同期に比べると7.5%ほど少なかった。しかしこれはアナリストの予想の範囲内だった。この第3四半期決算の発表を受けて、テスラ株は時間外取引で17%上昇した。
テスラはまた自動車事業の売上高総利益率も改善させた。これは財政状態を示す重要な指標で、前期の18.9%から今期は22.8%に上昇した。ただし、25.8%だった昨年同期ほどには改善していない。その一方で、同社はフリーキャッシュフローが3億7100万ドル(約400億円)だったことも明らかにした。現金および現金同等物は53億ドル(約5750億円)に増えた。
今回の第3四半期決算にはテスラにとって前向きな要素が多く含まれ、このところ続いていた赤字から脱却した。上海工場の建設は予定よりも早く進み、試験生産が始まったとも述べた。また、Model Yも計画が前倒しとなるようだ。2020年夏までに生産が始まることが見込まれている。
前期は過去最高の納車台数を記録し、63億ドル(約6800億円)の売上高だったにもかかわらず、予想を上回る4億800万ドル(約440億円)の赤字だった。
画像クレジット:Tesla
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(翻訳:Mizoguchi)