Disneyは、新しい定期購読型サービス、DisneyLifeの提供を開始した。これはNetflixに似たサービスで、Disneyの映画、テレビ番組に加えて音楽、オーディオブック、電子書籍等を、モバイル端末またはAppleのAirPlay、Google Chromecastを通じてテレビにストリーム配信する。6人までの家族で利用できる。ただしディズニーファンが喜ぶ前に言っておくと、このサービスは現在英国でのみ利用可能であり、今後ヨーロッパの他の地域に展開していく。
Disneyがこのストリーミングサービスの公開を最初に発表 したのは10月のことで、当時Disneyはこの独自のデジタルサービスについて、仲介者を経ることなくDisneyコンテンツを消費者に直接配信することで、管理を強化することが目標だと語った。
これはDisneyが、今やディズニーブランドだけでなく、Pixar、Marvel、Star Wars等を含む広大なライブラリーに関わる、デジタル著作権の管理方法を再検討していることを意味している。
米国では、Disney映画やテレビ番組の殆どが、既に他社とひも付いている ― 例えば、Netflixは来年から、Diseneyの劇場公開版の権利を獲得する他、中南米で『スターウォーズ』をストリーム配信する権利等も交渉中であると報じらている。それでもDisneyは、将来米国で同じようなストリーミングサービスを提供する可能性も排除していない。
実際、MarvelまたはStar Warsをテーマにしたサービスを開発中という情報もあった。DisneyLifeの基盤をなすプラットフォームは社内で開発されたものであり、再利用が可能なためだ。
一方、英国のユーザーは新しいストリーミングサービスを最初に試せることになった。DisneyLifeは、月額£9.99の利用料が発生する前に1ヵ月の無料試用期間を提供している。
新サービスは様々な意味でNetflixのDisney版と言えるが、コンテンツの品揃えは映画とテレビ以外にも拡張されており、今の多くのコンテンツ配信サービスと一線を画している。
開始時点で提供されるのは、DisneyおよびPixarを含む映画が数百タイトル、アナと雪の女王、リトルマーメイド、トイストーリー等の人気映画の楽曲を含む5000曲以上の歌、大量のDisney書籍(オーディオおよび電子本)等だ。
さらにユーザーは、無料のDisneyアプリを毎月1本ダウンロードできる。今月のアプリは「カーズ2ワールドグランプリ読書&レース」。
また今日の多くのストリーミングサービスと異なり、DisneyLifeの定期購読ユーザーは、ビデオをモバイル端末にダウンロードしてオフラインで見ることができる。ファイルは一定期間保存された後、自動的に削除される。
Disneyは新サービスで利用できる端末数についてもかなり朗かであり、一家族で最大10台まで端末を登録可能で、10台全部にコンテンツをダウンロードできる。同時にコンテンツをストリーミングできる端末数は4台まで。
親はペアレンタルコントロールを設定して、日付や時刻に基づいて利用を制限することもできる。
Disneyは英国以外に、フランス、スペイン、イタリア、ドイツ等の欧州諸国へもいずれ展開する計画だ。サービスは現在でも、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、およびスペイン語で提供されていることから、英国以外の市場にもすぐに届けられることが伺われる。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)