ディズニーが「アナと雪の女王2」を米国などで配信開始 予定を大幅前倒し

米国時間3月13日の金曜深夜、Disney(ディズニー)は『アナと雪の女王2』を3月15日の日曜日に配信すると発表した。

これは当初の予定より3カ月も早いリリースとなったが、今回の新型コロナウイルスの大流行にハリウッドが独自に対応したことで、あらゆるタイトルのリリーススケジュールやプレミア、さらには新しいシーズンのテレビ番組までもが、キャンセルあるいは一時的に停止されることになった。

「『アナと雪の女王2』 は、忍耐と家族の重要性という強力なテーマをつうじて、世界中の視聴者を魅了してきた。このメッセージは特に、このような時期には信じられないほど関連性が高く、この心温まる物語をDisney+の購読者と早くから共有できることをうれしく思う」と、ディズニーの新CEOであるBob Chapek(ボブ・チャペック)氏は声明で述べた。

ディズニー(あるいは、同社が所有するFox:フォックス)は、「ムーラン」の実写版、Marvel(マーベル)のスーパーヒーロー映画「The New Mutants」、Guillermo del Toro(ギジェルモ・デル・トロ)氏が製作したホラー映画「Antlers」など、予想されていた映画の公開を延期した。

ディズニーが今や基本的にテレビやストリーミング配信、そしてゲームの会社であることを考えると、「アナと雪の女王2」のリリース日を早めるのは理にかなっている。今やどの映画会社も、集会を避ける必要性に適応しようと奮闘し、映画館は一時閉鎖したり、あるいは劇的に容量を減らしている。同時に、同社は自社のストリーミングサービス向けのオリジナル番組や映画の制作に関して、問題を抱えているとの報道もあった。

ディズニーは以前、Disney+のローンチに合わせて「アベンジャーズ/エンドゲーム」のストリーミング配信日を繰り上げた。

海外では、カナダやオランダ、オーストラリア、ニュージーランドのDisney+にて、3月17日の火曜日に「アナと雪の女王2」が配信される。

米国で3月15日に映画を見る観客は、通常の高解像度でしか視聴できない。Ultra HD解像度の動画配信は3月17日まで利用できない。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

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TechCrunch Japan

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