Disney Researchは、古くて楽しいしかけを生かすのが得意だが、今回は市販のRFIDタグの新しい用途を見つけた。カーネギーメロン大学の研究者の協力を得て、 Disneyの研究部門はRFID信号を低遅延処理する方法を発見し、タグを使って安価な材料から電池不要の簡単なワイヤレス対話型制御システムを作れるようにした。
RapID(”rapid”と発音する)システムは、あらゆる種類の低価格な対話型玩具に利用できる。同様の機能は、スマートブックにも比較的安く組み込めるだろう。
このシステムは、受動的で外部リーダーの電源を利用するRFIDシステムの、興味深い利用方法を可能にする。RFIDは遅延が大きく追跡精度も低い。RapIDのフレームワークは、2秒の遅延時間を、200ミリ秒というはるかに実用的なレベルまで減少させる。
「われわれのアプローチでは、確率的フィルタリングレイヤーに、モンテカルロサンプリングに基づく対話レイヤーを組み合わせることによって、タグ読み取りの不確定性を、対話のコンテキスト内で解決されるまで保持する。こうすることで、設計者は入力を高いレベルで推測するコードを書くことができる」とDisneyは説明した。
このシステムが、複雑なゲーミングシナリオでも同じ効果を発揮できるかどうかはわからないが、ビデオのデモを見る限り、三目並べや、Pongゲームでは、確実にうまくいっているようだ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)