AppleがこのたびUSPTO(合衆国特許商標局)に認可された新しい特許は、iPhoneやiPadのようなワイヤレスデバイスが一定の状況でデスクトップ上のクリエイティブアプリケーション…Final Cut ProやLogic、それにPhotoshopも…のためのリモート入力装置になる方法を記述している。そこに書かれている技術を使用すると、あなたのiPhone 6 Plusのスクリーンを引っ掻いてムービーの編集ができたり、オーディオミキサーの設定を変えたりできるようになるだろう。
この特許でAppleは、デスクトップ側でリモートのタイプを設定すると、それがデバイス側に表示される方法や、iPhoneやiPadなどワイヤレスのリモートからデスクトップがコマンドを受け取る方式を記述している。その中には、接続されたモバイルデバイスのインタフェイスを変えて本物の楽器のレコーディングをコントロールしたり、またMIDIのような仮想楽器への入力デバイスにする方法などがある。
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実はAdobe自身も、デスクトップ上のクリエイティブアプリケーションをコントロールするためのモバイルアプリをすでにリリースしている。たとえばモバイルから細かい編集作業をしたり、カラーパレットを操作したりできる。
でもAppleの今回の特許はもっとカバー範囲が広くて、さまざまな状況に対応できる。一般消費者向けとは言えないが、日常的にMacを使っているクリエイティブのプロたちにはアピールする機能だろう。
この特許が出願されたのは2010年の4月で、認可までかなりの時間がかかっている。でもAppleはこれから、全体的な製品系列の中でのiPadの位置づけを再検討して、来たるべき、より大型で強力なiPad Proの発売に備えているらしいから、タイミングの良いユースケースだ、とも言える。