デベロッパーによるパッケージングまで助けるChefのHabitatツールにSaaS版Habitat Builderが登場

Chefは、企業がオンプレミスやクラウドインフラの環境でデプロイを自動化しようとするときの、長年の定番的ツールだった。しかし一年前に同社がローンチしたHabitatは、もっとアプリケーション寄りのサービスで、多様なプラットホーム上へデプロイしなければならないコードを、そのためにパッケージしてくれる。今、多様なプラットホームといえば、典型的にはコンテナ、VM、Mesosphere、Cloud Foundryなどだ。

今日(米国時間10/9)同社は、アプリケーションの構築とデプロイをさらに容易にする新たなサービスHabitat Builderをローンチした。Habitatは無料のコマンドラインツールだが、Habitat BuilderはいわばHabitatのグラフィカルなSaaSバージョンだ。

Chefのチームによると、クラウドネイティブなプラットホームというデベロッパー中心型の世界へ移行するための橋を、エンタープライズに提供することがHabitatやHabitat Builderのねらいだ。彼らは既存のコードをそのまま、HabitatやHabitat Builderを使って、自分たちが選んだプラットホームへデプロイできる。アプリケーションを、オンプレミスからクラウドへ移行させたいと考えている企業にとっては、きわめて便利なサービスだ。クラウドやハイブリッドのデプロイが、とても容易にできるからだ。またデベロッパーは、Builderを使ってアプリケーションを自動的に直接、Docker Hubのレジストリへパブリッシュできる。

Habitat Builderはビルドサービスと関連部位(ライブラリなど)の保存サービスを提供し、パッケージされたアプリケーションと、それらに必要なデプロイアーキテクチャを保存するパブリックとプライベートのリポジトリーもそこに伴う。またランタイムのライフサイクルや構成のアップデートなどを管理するHabitat Supervisorがサポートされる。

Chefのマーケティング担当VC Marc Holmesはこう語る: “コンテナを始めるための優れたツールはすでにいろいろあるが、従来型やクラウドネイティブなど複数のアーキテクチャにわたってアプリケーションをパッケージしデプロイすることがが、往々にしてチームにとっては必要だ。Habitati Builderを使えばデベロッパーはアプリケーションを、整合性を損なわずにパッケージでき、またオペレーションは、適切なデプロイターゲットを選択できる。devもopsも、自分の領分をわきまえたうえで、緊密な協働ができるようになる”。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。