トヨタの新型EV「bZ4X」はスバルとの共同開発、一充電走行距離460kmでルーフソーラーパネルも選択可能

2021年4月、トヨタ自動車は、2025年までに発売する7台の「Beyond Zero(ビヨンド・ゼロ)」完全電気自動車の第1弾であるbZ4X(ビー・ズィー・フォー・エックス)を発表した。その際、スバルと共同でSUVを開発していることや、次期パワートレイン「e-TNGA」を搭載することを明らかにした以外、同社はbZ4Xの詳細については多くを語らなかった。しかし、金曜日、トヨタはその状況を一変させ、その市販車版を発表した。

bZ4Xには、FWD(前輪駆動)とAWD(全輪駆動)の2種類のモデルがある。前者は、150kWの出力を持ち、8.4秒でゼロから100km/hまで加速することができる。また、WLTC基準では、71.4kWhのバッテリーを搭載したFWDモデルの1回の充電での走行距離は約500kmとされている。なお、この数値は、米国環境保護庁によるテストが行われた後に減少することが予想される。なお、この数値は日本仕様のものであり、トヨタが米国で発売するモデルとは異なる仕様になる可能性がある。

画像クレジット:Toyota

このバッテリーは150kWのDC急速充電に対応しており、約30分の充電で充電切れの状態から80%まで回復することができる。AWDモデルでは、80kWのモーターを2つ搭載し、それぞれの車軸に1つずつ、合計で160kWの出力を実現する。ゼロから時速100kmまで7.7秒で加速することができる。トヨタは、AWDモデルの1回の充電での走行距離として、460kmを想定している。両モデルとも、バッテリーをシャーシに内蔵することで、低重心化とシャーシ剛性の向上を図っている。

また、bZ4Xには、いくつかの便利な機能を搭載する予定だ。その1つがルーフソーラーパネルで、約1120マイル(約1800km)分の電力を無料で供給できるという。また、ステアリングホイールと前輪の間のメカニカルな結合のないステアバイワイヤシステムも搭載する。これらの機能は一部のモデルに搭載される予定だ。

bZ4Xは、2022年半ばに米国およびその他の市場でデビューする。

画像クレジット:Toyota

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(文:Igor Bonifacic、翻訳:Yuta Kaminishi)

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