トランプ大統領、コンピューター科学への年間2億ドルの助成を教育省に要請

近々ドナルド・トランプ大統領は、K-12(幼稚園から高3まで)のコンピューター教育に毎年2億円を投入するよう教育省に要請した。Code.orgは、これを同非営利団体の活動の勝利であると宣言した。Recodeが今日報じたところによると、トランプ大統領は覚書で、STEM教育への助成金を最低2億ドル支出するよう教育省に指示している。

「今日のコンピューター科学教育への年間2億ドルの投資宣言は、Code.orgの勝利を示すものだ。われわれは4年前から、コンピューター科学の普及拡大と、女性や少数民族の機会拡大を求めて活動してきた」とCode.orgのファウンダー・CEO Hadi PartoviがTechCrunch宛ての声明で言った。

昨年懐かしきバラク・オバマ大統領の日々に、前大統領は40億ドルを超える助成金を要請し、誰もがコンピューター科学教育を受けられることを望んだ。しかし残念ながら、議会はこの取り組みを承認しなかった。トランプ氏に対してあなたがどんなスタンスを取るにせよ、これはアメリカの若者たちにとって朗報だ。

「国によるこの公約と、継続する民間、州、地方自治体による惜しみない支援を得て、コンピューター科学が米国K-12教育の主要科目になる動きは加速されるだろう」とPatoviは言った。「これまで以上に多くの教師が訓練を受け、より多くの学生がコンピューター科学を学び成功を収めるだろう。現在米国でコンピューター科学を教えている学校は、Code.orgの人気カリキュラムを使う場合、ほかの方法を用いる場合をあわせて40%しかない。2022年までにその数字が100%になることを願っている。」

覚書によると、トランプ氏は教育省に対して、K-12教育におけるコンピューター科学を拡大あるいは強化する方法を検討するとともに、性別や人種の多様性を勘案し、こうした取り組みに教育省が与える効果を詳しく記載した年次報告書を提出するよう指示した。

Featured Image: Victor J. Blue/Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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