【抄訳】
Googleが今日(米国時間10/17)、Gmail, Drive, YouTubeなどなどGoogleのアカウントが、尋常でない、きわめて高い攻撃のリスクにさらされている、と信じているユーザーのための、無料でオプトイン(非強制)のプログラムを立ち上げた。
そのAdvanced Protection(高度な保護)と呼ばれるプログラムは現在のところ、三つの主要成分がある:
- ハードウェアのセキュリティキー〔U2F〕が生成するトークンを用いる2FA(二要素認証)によりGmailとGoogleのアカウント保有者をフィッシング攻撃から守る。
- GmailとDriveへのアクセスをGoogleのアプリ/アプリケーションのみに限定して悪質なアプリケーションによるデータの窃盗を防ぐ。
- アカウントのリカバリ処理を複雑にして、なりすましがGmailのアカウントにアクセスすることを防ぐ。
要するにこれは、便利さを犠牲にしてセキュリティを高める措置だ。万人向きではない、とGoogleも言ってるように、たとえば一部のセレブとか、とにかくハッキングされる高いリスクがある、ないし、あると思っている、少数の人びとのためのサービスだ。
Googleが挙げている例は、選挙戦のスタッフや、やばい情報を扱っているジャーナリスト、環境や人権などの活動家、“ネットいじめネットセクハラ”に遭ってる人たち、などだ。この前の大統領選で現にあったように、選挙参謀のメールはハックされやすい。
昨年は民主党の選挙参謀John Podestaのメールがハックされて、メールアカウントの危険性にスポットライトが当たった。メールの内容が世間に公開されたために、選挙戦にかなりの影響を与えただろう。そして今年はフランスの大統領選で現大統領Emmanuel Macronのスタッフのメールアカウントがハックされた。メールがリークされたのは投票日の前夜だった。
【中略】
このプログラムはGoogleのアカウントのある人なら誰でも登録できるが、当面はChromeブラウザーを使う必要がある。Googleによると、ChromeはハードウェアセキュリティキーのスタンダードU2Fをサポートしているからだ。ただし、“ほかのブラウザーもこのスタンダードをなるべく早くサポートしてほしい”、ということだ。
【中略】
Advanced Protectionの登録申し込みはここで受け付けている。