Nvidiaに負けたくないIntelがニューラルネットワーク専用プロセッサーNervanaを年内発売

今朝(米国時間10/17)WSJのD.LiveイベントでIntelが公式に、同社のニューラルネットワークプロセッサーNervanaを披露した。この機械学習のユースケースを想定したチップ系列は、開発時のコードネームがLake Crestだった。

このチップの基本技術は、Intelが昨年8月に3億5000万ドルで買収したNervana Systemsに負っている。このニューラルネットワークプロセッサー(Neural Network Processor, NNP)チップは標準的なキャッシュ階層を廃し、チップ上のメモリをソフトウェアが管理することによって、ディープラーニングのモデルの訓練を高速化する。

Intelはここ数か月、Nvidiaに完敗することを避けようと躍起になっていた。今成長著しいAI市場に向けて舵を切ることにより、このレガシーのチップメーカーは、これまでに築いた業界とのコネを利用して生き残ろうとしている。その点に関してIntelの目標は、2020年のAI部門の売上を現在の100倍にすることだ。

NervanaはNNPとしてスケーラビリティと数値計算の並列化を売りにしている。また、強力な双方向データ転送能力も、重要なセールスポイントだ。Intel独自の数値フォーマットFlexpointを使うことによって、スループットを上げているという。また回路のサイズを縮小したことによって並列処理を高速化し、同時に電力消費量を減らしている。

もちろんニューラルネットワークのパラメーターを大量のチップに分散して効率を上げることは、他者も当然ねらっている。Nervanaと並んで今後市場にどんなものが出てくるか、今から楽しみだ。

今日の発表には、ベンチマークがなかった。間に合わなかった。発売は年内だそうだが、大丈夫か。Facebookは技術情報をIntelと共有して、このチップの開発に協力してきた。

Intelは、Nervanaを軸とする総合的な製品ラインを目指しているようだ。次に出るAI向けXeonプロセッサーは、噂ではコードネームが“Knights Crest”だそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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