最新のiMacのRetina 5KディスプレイはAppleによると「世界最高の解像度」だという。新しいスクリーンは一目見ただけで美しさに圧倒される。しかも長く見ていれば見ているほど賛嘆が深まる。私のように日頃Retina MacBook Proをメインマシンとしているユーザーにそう思わせるのだからただごとでない。
スクリーンには5K解像度の写真が表示され、一部分をクロップして拡大するデモが行われたが、相当に拡大した部分でも普通のデジタルカメラのオリジナルの表示より美しかった。新しいiMacもくさび形のデザインを受け継いでおり、いちばん薄い部分は5 mmしかない。Appleの工業デザインが長く色あせないのにも感心するが、iMacの目玉はやはりスクリーンだ。スクリーンの存在感があまりに強いので、正直、他の部分には目が向かなくってしまう。
毎日仕事で写真とビデオを扱っている人間として、Retina 5K iMacの優位性は議論の余地ないものと思われた。画面表示に関してはもっと強力なMac Proより上かもしれない。 iMacは4Kビデオを処理するのに十分なパワーを持っていたはずだが、Appleはプロセッサーとグラフィックカードの能力をさらに向上させた。その結果、フル解像度で画像を表示しながらFinal Cut Proの操作と設定のウィンドウも出せるようになっている。
新iMacの2499ドルという価格からしてもAppleが一般ユーザーをターゲットにしていないことは容易に想像できる。しかし同サイズのハイエンド4Kテレビよりは安い。しかもこちらはハイエンド・コンピュータなのだから、決定的にお買い得である。とはいえ高価な買い物であることは間違いない。単にオールインワンのコンピュータを求めているだけの層に向く製品ではない。
Retina MacBook Proと同様、iMacのターゲットはプロ、セミプロのユーザーだろう。しかしこの点は強く注意しておきたいが、将来コストが下がってくれば(そしてこういう製品の常として必ず下がる)、Retinaはデスクトップ・コンピュータの主流になるはずだ。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)