ビデオ会議に最適なカメラを開発するHuddlyが2000万ドル調達

ビデオ会議用カメラの開発、そして映像からデータを収集する「コンピュータービジョン」プラットフォームを提供するノルウェーのHuddlyは米国時間26日、シリーズBで1000万ドルを調達したと発表した。これにより、同社の累計調達金額は2000万ドルになる。研究費として受け取った補助金300万ドルはこれに含まれていない。

Huddly Goと呼ばれる同社初のプロダクトは、ビデオ会議に最適な特徴を備えている。16メガピクセルで超ワイド型のレンズ、ダイナミックな光調節機能、そして”スマート”ズームなどだ。私が知るところでは、以前このプロダクトは中国でのみ生産していたが、現在ではノルウェー国内でも生産している。

「今後短い期間で考えると、シンプルに動作するカメラの市場には大きな可能性が秘められています」とHuddly CEOのThomas C. Holst氏は語る。「現状販売されているカメラでは、会議室のほとんどの部分を映し出すことができません。その部屋にいる全員を映すことができないカメラは便利とは程遠いものです。そして、それこそが私たちが解決しようとしている課題です。時には、部屋全体を映す必要がなくても、その時に注目すべき場所に視点を移したいこともあるでしょう。Huddlyは、非常に高性能なイメージセンサーとデジタルPTZ(パン・チルト・ズーム)によってそれを可能にしました」。

Huddlyによれば、同社が狙うターゲット顧客は3つに分けることができる。その1つ目は、リモートワーカーを多く抱え、ビデオ会議を頻繁に行う企業だ。そのような顧客が要求するのは、デスク上と会議室のそれぞれで行なわれるビデオ会議に最適で、柔軟かつコストパフォーマンスの高いソリューションだ。特に、フォーマルな会議室以外でもビデオ会議を行いたいという企業がこれに当てはまる。次に考えられるのが、個人のノートパソコンで大人数のビデオ会議をしたいという人々。そして最後のターゲットは、日常的にプレゼンテーションを行うが、同時にリモートワーカーも多く抱える企業だ(スタートアップを想像してみてほしい)。

オスロを拠点とするHuddlyの長期的な目標は、同社のプラットフォームにコンピュータービジョンと機械学習の機能を組み入れることだ。これにより、マネージャーが会議の映像から多くのビジュアル・フィードバックを得ることが可能になる。簡単に言えば、このソフトウェアは(ディープラーニングのアルゴリズムを使って)会議室内で何が起こっているのかを理解でき、それに対して何らかのアクションを起こすこともできるようになる。Huddlyはそのユースケースについて以下のように語っている:

例えば、部屋の状況(満室か?部屋の明かりは十分か?)や、部屋にいる人々の数(Huddlyのカメラは前方150度の範囲まで撮影可能。だから部屋にいる全員が映像に収まる)、会議への参加度、発言回数、発言内容、他のメンバー見せている”モノ”などを把握することができます。このような情報は、上層部が会議の様子を把握したり、意思決定をする際に重要になります。このようなユースケースこそ、Huddlyのカメラとソフトウェアプラットフォームがフィットする場所なのです。

[原文]

(翻訳:木村拓哉 /Website /Facebook /Twitter

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TechCrunch Japan

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