フェイスブックが義理の娘のアカウントでもトランプ前大統領は利用禁止と警告

トランプ氏の義理の娘であるLara Trump(ララ・トランプ)氏は米国時間3月30日、前大統領の新たなインタビューをFacebook(フェイスブック)とInstagram(インスタグラム)で宣伝した。しかし世界で最も人気のこの2つのソーシャルネットワーク上でのトランプ大統領に対する禁止措置を回避する策は長くはもたなかった。

ララ・トランプ氏はどうやらFacebookから「トランプ大統領の声」は現在FacebookならびにInstagram上では禁止されており、削除の対象となるとすぐさま警告を受けたようだ。トランプ前大統領自身は、最もやっかいなプラットフォームの政策決定に取り組むためにFacebookが設けた外部の運営組織Oversight Boardの判断によりフェイスブックの使用が禁止されている。

関連記事:Facebookの監督委員会がトランプ前大統領のアカウント停止決定について再審議

そうしたルールは、トランプ陣営に関係している、ならびに選挙運動の元代理人に属している、あらゆるアカウントやページにも適用され、ララ・トランプ氏のアカウントはこのどちらにも当てはまる。Facebookは、同社からの電子メールをとらえたスクリーンショットが正当なものであることをTechCrunchに認めた。

Facebookはトランプ前大統領に対し、ニュースの例外を設けている。おそらく「60分」(米CBSの番組)のインタビューに似ているものだろう。しかし今回の場合、トランプ前大統領は、選挙運動に関わり、ビデオを選挙運動に関連するアカウントで宣伝しようと計画していた人物にインタビューされている。

Facebookがビデオそのものをホストしているわけではなく、ララ・トランプ氏はビデオシェアリングウェブサイトRumble上でのインタビューにリンクさせて回避策に次ぐ回避策を取ることを選んだ。Rumbleでは2020年後半、トランプ支持者の流入がみられた。

ララ・トランプ氏はまた、トランプ陣営が以前制作したウェブベースの番組The Right Viewに動画を投稿した。この番組については、ワシントンポスト紙は「ABCの『The View』へのトランプ賛成派の答えのようなもの」と描写している。

フォックスニュースは今週、同社がトランプ一族のララ・トランプ氏を有料のコメンテーターとして雇うことを発表した。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Facebookドナルド・トランプ

画像クレジット:MANDEL NGAN / JOSH EDELSON/AFP / Getty Images (Image has been modified)

原文へ

(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Nariko Mizoguchi

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。