fermata(フェルマータ)とMistletoe Japan(ミスルトウ・ジャパン)は2月3日、国内外のフェムテック関連企業の支援を目的として、fermata Fund(フェルマータ・ファンド)を共同出資で設立した。2020年秋をめどに、25億円規模の1号ファンド「fermata Fund」を始動させる予定だ。アドバイザーには、連続起業家でMistletoe創業者の孫 泰蔵氏、The 15th Rock Ventures、白金高輪海老根ウィメンズクリニック院長の海老根真由美氏が名を連ねる。
フェムテックとは、生理や妊娠をはじめとした女性の健康課題を解決するためのテクノロジーを指す。同社調べによると、全世界でのフェムテック領域への投資額はこの7年間で約60億円から約750億円まで成長しているという(出典元:Marks, Gene. 2019)。女性の社会進出が進んだ欧米だけではなく、今後はアジア・アフリカでの急成長が期待できる新たな産業で、2025年の市場規模は5兆円と予想されているそうだ(出典元:Frost & Sullivan 2018)。
fermataは、医療、パブリックヘルス、ビジネス、デザイン、マーケティングなどの専門家で構成される、2019年10月に設立された企業。市場調査から本格マーケット参入、ユーザーコミュニティとの接点までを提供し、フェムテック関連企業のサポートに取り組んでいる。Mistletoe Japanは、孫 泰蔵氏が率いるスタートアップ支援プロジェクトだ。事業のコアになるアイデアや技術を持った創業者と、同社が共同創業して、サービスや製品の開発を進めるという、従来のベンチャーキャピタルとはアプローチが少し異なる。
1号ファンドとなるfermata Fundの出資予定企業としては、妊活デバイスを開発するLady Technologies、衛生用品の開発・販売を手掛けるCome&goneが決まっている。