もしあなたがFenderで、モバイルアプリへの参入を考えているとしたら、もちろんまずチューナーを作るだろう。ストレートなネーミングのFender Tuneは、このところ製品の多様化を進めている象徴的ギターブランドの最新作だ。数ヶ月前には ヘッドホン型モニターを発売した。
すでに競争の激しい分野ではあるが、ギターでは知らない人のないブランドネームのおかげで、遅いスタートでも有利に戦えるだろう。しかも、Fender初のアプリは出来も悪くない。シンプルでインターフェースもわかりやすい ― ギターチューナーアプリに求められる二大要素だ。
最近私が主に使っているチューナーアプリはGuitarTunaだ。実に酷いネーミングだが、iOSで一番人気のチューナーである理由がある。やるべきことをしてくれる。お手軽で簡単。同じことがFender Tuneにも言える。
このアプリはバックグラウンドノイズが大嫌いだ。周囲の音を測るグリーンのメーターまで付いていて、うるさすぎるときは教えてくれる。メインのインターフェースは画面中央の大きな円だ。一番近い音階を検出し、高低に応じて左右に動く。私はGuitarTunaのうそ発見器スタイルのデザインか好きだが、Fender Tuneもしっかり仕事をしてくれる。
Fender Tuneは無料。手動設定もあり11種類のチューニングオプションが標準で入っている。アコースティック、エレキ、ベースの切り替えが可能で、将来のために設定を保存しておくこともできる。総合的にみてFender最初のアプリはよくできている。もちろんこれが最後ではない。愛するギターメーカーの遅い参入について、あなたがどう感じるかはわからないが、どうやらこの会社はモバイルソフトウェアに本気で取り組もうとしているようだ。
Fenderのデジタル製品子会社、Fender Digitalを率いるEthan KaplanはTechCrunchにこう語った。「Fender TuneはFender Digital初の製品であり、あらゆるレベルのあらゆるギター奏者のために作られている」。
まだまだ多くの製品がでてくるようだ。