Volkswagenの新しい電動車、I.D. Buzzは未来のマイクロバスをイメージしたコンセプトで、かつて走るだけでなく、路上でリラックスしたり同乗する仲間と時間を過ごしたファミリー向けキャンピングカー時代を思い出させる。この新しいEVデザインは、Volkswagenのコンセプトカー、I.D. シリーズの第2弾で、今年の北米国際自動車ショーで発表された。
Buzzは1回の充電で270マイル(430 km)走り、全輪駆動で完全自動運転モードを備える。前部座席は後部コンパートメントと向かい合わせて配置できる。用途に合わせてモジュラーシートで最大8人まで乗れるほか、車の全長に伸びる豪華なラウンジシートを2席だけ作り、自動運転させることもできる。
車載エンターテイメントシステムも、様々な乗車パターンに合わせて設計されており、コンソール中央では着脱可能な大型タブレットが、フロントガラスではAR対応のヘッドアップディスプレイが情報を表示する。Volkswagen IDを使って利用者を識別するので、ドライバーごとに好みを設定できる。Beatsとの提携によるBlutooth対応スピーカーは車外に持ち出してキャンプ場等で使うこともできる。
他の自動運転車と同じく、ライティングシステムを通じて車と人との間で数多くのやりとりがなされる。外部のLEDは自動運転が作動していること等を歩行者に知らせ、車内にはアンビエントムード照明がある。
VWのマイクロバスはその柔軟性で人々に愛されてきた。冒険心のある家族にとって最適な休暇用乗り物だった。新しいI.D. Buzzの外見はかつてのDNAを引き継いでいるように見えるが、テクノロジー世代に合わせて改訂されている。
Buzzはコンセプトであり、これが生産モデルとして路上に登場する保証はない。しかしVolkswagenは2025年までに電気自動車を100万台販売する目標を掲げており、様々なモデルと共に再イメージされたこのマイクロバスが陽の目を見る可能性は十分にある。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)