フランス発のKabutoはギーク向けのスマート・スーツケース

フランスのスタートアップであるKabutoが、同社のスマートキャリーオンスーツケースの第2世代のKickstarterキャンペーンを米国時間10月14日にスタートした。同社は以前Xtendという名前で知られていた。

スマートスーツケースと聞くと、バッテリーパックを内蔵している「だけ」という印象を持つかもしれない。つまり、たいしてスマートではない。しかしKabutoは、山ほどのエレクトロニクスを詰め込みいろいろな機能を追加した。

上部には指紋センサーがついており、スーツケースの錠を指紋で開けることができる。もちろん、バッテリーが切れた時には鍵で開けられる。そう、スマートスーツケースを持つということは、あなたの生活の中に充電しなくてはならないものが1つ増えることを意味している。

スーツケースには1万mAhのバッテリーが入っていて、さまざまなUSB-AおよびUSB-Cケーブルをつなぐことができる。スーツケースの上で充電できるという意味だ。

背面にあるポケットは取り外し可能だ。例えば、ここにノートパソコンと本を入れて機内に持ち込むことができる。ポケットとスーツケースはマグネットでくっついている。同梱のUSB-Cケーブルを使ってノートパソコンを充電しながらポケットにしまっておける。

charging connection

スーツケースは拡張できる構造で、4つのホイールには金属ベアリングとタイヤがついているほか、上部の大きなハンドルに別のバッグをつなぐためのストラップがある。価格はKickstarterでは435ドル(約4万7000円)、キャンペーン終了後は595ドル(約6万4700円)。

何もかもキッチリと詰めたい人には、Kabutoのスーツケースはさまざまな選択肢を与えてくれると感じるだろう。万人のためのスーツケースではないが、興味深い試みではある。会社は今年中に全部のスーツケースを出荷すると約束している。同社は、Frédéric Mazzella、Michel & Augustin、Bpifrance、Fabien Pierlotなどから100万ドル(約1.2億円)を調達した

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook