これまでも「らくらくメルカリ便」の提供などで連携してきたメルカリとヤマトグループ。今度は大型商品の取引に向けた新サービスの提供に乗り出した。メルカリとヤマトホールディングス傘下のヤマトホームコンビニエンス(YHC)は4月17日、フリマアプリ「メルカリ」において、「大型らくらくメルカリ便」の提供を開始した。
メルカリの月間流通額は現在100億円、1日の出品数は100万品超へと成長した。そんなメルカリ上で、出品者が商品を送る際に活用されているのがらくらくメルカリ便だ。メルカリのユーザー(出品者)がクロネコヤマトの営業所や取扱店であるコンビニに商品を持ち込めば、宛名書き不要かつ匿名・全国一律の送料で配信できるサービスとなっている。僕も昨年、実際にサービスを利用したのだけれど、営業所のスタッフから「(らくらくメルカリ便の)配送数は確実に増えている」という話を聞いた。実数こそ出していないがメルカリも「ユーザーの皆様から大変好評をいただいております」としている。
ただこのらくらくメルカリ便、取り扱いサイズが最大でも3辺合計160cmまでの商品に限定されていた。家具や家電といった大型商品を取り扱うには、従来通り自分で梱包するか、業者を手配する必要があったのだ。
今回提供を開始した大型らくらくメルカリ便は、そんな大型商品の配送の煩わしさを解決してくれる。出品の際にアプリ上で「大型らくらくメルカリ便」を選択すると、取引の成立後にYHCのスタッフが出品者の自宅に訪問。荷物の梱包から配送までを行ってくれる。届け先では開梱から設置、使用済み資材の回収までに対応する。料金は3辺合計200cmまでで4320円から。メルカリ上では、出品者が設定した商品価格に送料を上乗せした金額が「販売価格」として表示される。