ブラウザ上でコンパイル, テスト, エラー報告もやってくれるArduino用IDE CodeBender.CC

Arduinoは今や至る所で見かける、とってもクールなマイコンボードだが、その公式IDEでコードを書いてアップロードするのは一(ひと)苦労だ。その、ネットワーク接続のないスタンドアロンのアプリケーションは、ルックスも良くない。でも、ブラウザ上にArduinoのIDEがあって、コードを共有できたり、プログラムをアップロードできたら便利ではないかな? それをまさに、CodeBender.ccがやってくれるのだ。

ブラウザ上のIDE CodeBenderを使えば、どんなArduinoボードでもアップロードできる。サンプルコードのコピー、ほかのユーザがアップロードしたコードの閲覧、それに非公開のコード片を保存することもできる。それは基本的にはコラボレーションの場なので、だれかのコードを自分のプロジェクトに利用したり、またコード片のリストから目的のコードを見つけることもできる。

Vasilis GeorgitzikisとAlexandros Baltasが創ったこのサイトは、ヨーロッパのシードファンドLAUNCHubから生まれた。Georgitzikisは曰く、“ふだんは最新の先進的な開発ツールばかり使っていたから、そういうツールのないArduinoは使い辛かった。世界各地のハッカー集会でArduinoのインストラクターもしたが、わずか3時間のワークショップで2時間半をいろんなもののインストールに費やさなければならない”。

“このWeb IDEと並行して、ネットワークに接続しているArduinoをプログラミングしコントロールするツールも作った(Arduino Ethernetなど)。これもブラウザ上で使い、HTML5の技術(WebSocketなど)だけで作られている。それを使うと、IoT(Internet of Things, 物のインターネット)デバイスをリモートでプログラミングできる”、と彼は言った。

このシステムはコンパイルとエラー報告を行うので、最終的にはプロジェクトの完動コードをアップロードできる。Circuits.ioのようにプロジェクトをシミュレートするだけでなく、Arduinoを使ったハードウェア全体をブラウザから完全にコントロールできる。Arduinoになんとなく近寄り難(がた)かったぼくみたいな人間も、このIDEがあれば、いろんなことを積極的に試してみる気になるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))