Google Creative LabsのCoderは、Raspberry Piをウェブ開発プラットフォームに変える

Google Creative Labsの新しいプロジェクト、Coderは、Raspberry Piを簡単に基本ウェブサーバー+ウェブベース開発環境に変える、オープンソース・ツールだ。Google社員のJason Striegel、デザイナーのJeff Baxterらニューヨークの少人数チームが作ったこのツールは、教育者や親が子供たちに「ウェブ開発の基礎」を教えることを目的にしている。

Coderの設定にかかる時間はわずか10分程。開発チームによると、このプロジェクトは学習者にウェブプログラムを作るためのプライベートなプラットフォームを提供するという。またすでにコーディングを知っている人にとっては、遊ぶための気の利いたプラットフォームであると同時に、新しいアイデアを試す安価なサンドボックス環境にもなる。

始めるには、CoderのインストーラーをSDカードにダウンロードしてPiに差し込み、ブラウザーでcoder.localを開くことだけでよい。ツールには、ウェブベースのコード・エディターをはじめ、HTML、CSS、およびJavaScriptベースのアプリケーションを作るために必要なものが全部揃っている。

彼らよると、当初はCoderをもっと完全なパッケージにするつもりだったが、そのまま公開することにした、なぜなら「オープンソースにしてコミュニティーを作るのが早ければ早いほど、これがどう使われるかを良く知ることができるから」だ。

Raspberry Piは35ドル(プラス、電源とWiFiドングルにあと何ドルか)で手に入るので、いろいろ試してみるにはかなり良い開発環境だ。Googleはこのプロジェクトで学習者を主なターゲットにしているが、いずれフル装備のウェブ開発環境に変えたとしても不思議はない。

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(翻訳:Nob Takahashi)


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TechCrunch Japan

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