プレゼン資料をキーにしたビジネスマッチングサービス「Boxil」、ソラシードが出資

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プレゼン資料をクラウドソーシングで作成するサービス「SKET」を展開するスマートキャンプが4月30日、新サービス「Boxil(ボクシル)」の提供を開始した。

Boxilは企業の公開する「プレゼン資料」をキーにしたビジネスマッチングサービスだ。企業がさまざまな資料をユーザー向けにアップロードして公開。その資料に興味を持ったユーザーは、チャットで直接その企業とやりとりできる。スライド共有サービス「SlideShare」のビジネス特化版といったところだ。サービスはフリーミアムモデルで展開。5点までの資料の公開は無料で、それ以降については有料プランを準備中だそうだ。

スマートキャンプ代表取締役の古橋智史氏に聞いたところ、SKETはこれまで70社が利用。おもに営業時のプレゼン資料の作成代行で使われているそう。サービス当初は資料作成のスピードを重視していたため、「品質にバラつきがあり、クライアントの期待に応えるのが難しいこともあった」(古橋氏)とのことだが、現在は品質重視に方針を切り替えて好評だという。

ただ一方で、SKETで作成した資料が、クライアントにどう貢献したのか定量的に計測することは難しい。また同時に「作成した資料がクローズドな場での利用で埋もれてしまうのはクライアントにとってももったいない」という思いから、資料をフックにしてビジネスのやりとりができるプラットフォームのBoxilをリリースしたという。

今後はアクセス解析やQ&Aといった機能を提供していく。マネタイズについては「まずは『BtoBのサービスをチャットで探す』というやり方が今までなかったので、どこまで機能するのかも計測して判断する」(古橋氏)とのこと。

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TechCrunch Japan

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