プログラミングスクール「テックキャンプ」運営のdivが18.3億円調達、新型コロナ禍でオンライン授業強化へ

プログラミングスクール「テックキャンプ」を運営するdivは5月29日、総額約18.3億円を調達したことを明らかにした。第三者割当増資とデットファイナンス(借入)による調達となる。第三者割当増資のリード投資家はEight Roads Ventures Japan。そのほかの投資家、借入先金融機関は以下のとおり。

  • 森トラスト
  • 価値共創ベンチャー2号有限責任事業組合(NECキャピタルソリューション)
  • SMBCベンチャーキャピタル5号投資事業有限責任組合(SMBCベンチャーキャピタル)
  • ドリームインキュベータ
  • ナントCVC2号投資事業有限責任組合(南都銀行、ベンチャーラボインベストメント)
  • ウィーンの森-VLIベンチャー育成1号投資事業有限責任組合(ベンチャーラボインベストメント)
  • VLIベンチャー育成投資事業有限責任組合(ベンチャーラボインベストメント)
  • 森正文氏(ホテル・レストラン予約サービス「一休」の創業者)
  • 商工中金
  • きらぼし銀行

テックキャンプは、過去累計で2万人以上の受講実績があるプログラミングスクール。プログラミング未経験の初心者から学べるのが特徴で、エンジニアスキルを短期間で身につけることができる。具体的には、累計60時間でウェブサービス開発の基本カリキュラムを終えられるという。基本カリキュラムを終えて、サービスのプロトタイプを開発できるスキルを身につける目安は累計100時間。同社では週2回以上の教室への通学を推奨している。

そのほか同社は転職支援サービス「テックキャンプ エンジニア転職」「テックキャンプ デザイナー転職」も運営しており、テックキャンプの受講者を含めてすでに1000名以上の転職をサポートしたという。今回調達した資金は、コンテンツ開発の強化、人材の採用・育成、スクールの拡充、認知度向上のためのプロモーションなどに投下される。

新型コロナウイルスが蔓延する中、同社はオンライン授業(オンラインスタイル)にも力を入れている。オンライン受講者一人ひとりにパーソナルトレーナーやキャリアアドバイザーが付くほか、受講者同士で課題に取り組む時間も設けられているなど、挫折やサボりを回避する仕組みが考えられている。アンケートによると、オンラインスタイルの満足度は教室学習と遜色ないことがわかったそうだ。

投稿者:

TechCrunch Japan

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