ボルボが自動運転車両OS開発のApex.AIに投資

Volvo(ボルボ)は米国パロアルト拠点のApex.AIに出資する。Apex.AIは自動車製造に使用されるロボティックOSの開発に取り組んでいるスタートアップだ。自動システムのエンジニアJan Becker(ヤン・ベッカー)氏とDejan Pangercic(デヤン・パンジェチッチ)氏によって設立され、昨年11月にシリーズAで1550万ドル(約17億円)を調達した。そして、Robot Operating System(ロボットOSオープンソースミドルウェアの企業向けバージョンの開発に注力していることを明らかにした。

Apex.AIは現在、自社ホームページに2つのプロダクトを掲載している。Apex.OSとApex.Autonomyだ。前者は自動車製造メーカーが完全に保証された自動走行モビリティテクノロジーにアクセスできるようにする、統合が容易なAPIを提供するためのものだ。一方、後者は認識やローカル化、ルートプラニングなどを含む自動走行テクノロジーの特定要素の活用を検討している自動車製造メーカーのための特定構成要素にもっとフォーカスしたものだ。

Volvo Group Venture Capital代理CEOでボルボのコネクテッドソリューションk担当副社長を務めるAnna Westerberg(アンナ・ウェスターバーグ)氏はプレスリリースで、ボルボグループは「安全認証済みのシステム開発を容易にする企業に投資できることにうれしく思っている」と述べた。業界基準の安全上の必須要件を満たすシステムの提供では、Apex.AIは自動走行システムを量産車に搭載するプロセスをスピードアップするさせることができるかもしれない。

投資額など詳細は明らかにされておらず、ボルボグループは自社の「売上高や財務状態」に「大きな影響はない」とだけ述べている。これは詳細を明らかにするほどの中身が今はないということを意味する。それでも、巨大な多国籍メーカーの相対的な物差しと、Apex.AIが創立2年のシリコンバレースタートアップであることを考えたとき、Apex.AIに巨額の資金が注入されることはありそうだ。

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(翻訳:Mizoguchi)