子どもたちよ、気をつけようね。もうすぐエイプリルフールだ。一年で最悪の日だと思うけど、重要な年中行事として多くの人が固執している。テクノロジー企業も毎年その魔力に感染して、多くのユーザーの夢を一瞬でぶち壊して楽しんでいる。多くの上位企業で、その日のいたずらに凝ることが慣例のようになっている。楽しいのもあれば、ひどいのもあるけど、まあ98%は前者かな。
マイクロソフトは今年、いたずらに対して厳しい姿勢で臨もうとしている。CMO(マーケティング最高責任者)のChris Capossela氏が社内に配布したメモで、「一般に公開されるようなエイプリルフールの悪ふざけをしてはならない」と要求した。Vergeが入手したその書簡によるとCMOはこう述べている。「そのような悪ふざけにポジティブな効果はほとんどなく、好ましくないニュースが広まることもある」。
悪意のないいたずらでも、今日のようなソーシャルメディアの時代には思わぬ問題を惹き起こすこともある。読者も記者も、そんなごみを十分にフィルターする能力がない。いかがわしい発信者であっても、つい本気で受け取ってしまうこともある。
Capossela氏や僕は、口うるさい爺さんみたいかもしれないが、でも、めったにないおもしろいエイプリルフールのいたずらを作れたとしても、その見返りは何だろう?同氏のメモには、こう書かれている。「いたずらの傑作を作ろうとして長時間努力する人もいるが、でもこのたった1日のために人を笑わせる努力をしても、得るものより失うものの方が大きい」。
長年の悪質ないたずらによって根性がねじ曲がってしまった僕なんか、このマイクロソフトのメモが今年のいたずらのネタのトップになると思ってしまう。もしそうなったら、神様に救いを求めよう。