マイクロソフトがOneDriveのセキュリティレイヤーを発表

Microsoft(マイクロソフト)は米国時間6月25日、 オンラインファイルサービスのOneDriveの最上位に位置し、ファイルを保管する新しいセキュリティレイヤーとなるOneDrive Personal Vaultを発表した。

セキュリティ機能により、これらのファイルにアクセスするにはMicrosoft AuthenticatorやPINコードやワンタイムコードを含んだメール、SMS(これは最も安全な方法とはいえないが)、Window Hello互換デバイス、指紋認証、顔認証といった強力な認証や2段階認証を利用する必要がある。

さらにマイクロソフトは、月額1.99ドルのスタンドアロンOneDrive購読プランの容量を50GBから100GBへと拡大した。なお、無料プランでもPersonal Vaultは利用できるが、保存できるファイルの個数が制限される。

Personal Vault はOneDriveのウェブ版、Windows 10版、マイクロソフトのモバイルアプリにより提供される。今後はオーストラリア、ニュージーランド、カナダのユーザーへと提供され、年末までにはすべてのOneDriveユーザーが使用できるようになる。

デフォルトでは、OneDriveに転送されるファイルはすべて暗号化される。基本的にPersonal Vaultはオプションの機能として加わる。OneDriveアプリでは、これらは特別なPersonal Vaultフォルダとして表示され、最も重要あるいは機密性の高い情報を含むファイル(財務記録など)を保存するために使用できる。

Windows 10搭載PCでは、Personal VaultはローカルドライブにBitlockerで暗号化された領域を確保し、Personal Vaultファイルを同期できる。

[原文へ]

(翻訳:塚本直樹 Twitter

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。