マイクロソフトは、最新ゲーム機Xbox向けのChromiumベースのウェブブラウザーEdgeを開発し、オープンテストを始めました。Xbox Inider Program内のAlpha / Skip Ahead Ringに属するXboxのテスターは、Xbox Series XおよびS、Xbox Oneで新しいEdgeブラウザーを試すことができます。
Xbox版Edgeは、まだマウス/キーボードが完全にはサポートされておらず、バグもまだ残されているものの、Xboxコントローラーでは十分に機能するとのこと。
Xbox版EdgeではそのベースであるChromiumブラウザーとの互換性によって、理屈上はGoogleのストリーミングゲームサービスStadiaの利用も可能になるはずです。また、ブラウザーゲームやSkypeその他のサービスの互換性も向上します。他のプラットフォームのEdgeと同じ同期エンジンを使用しているため、プラットフォーム間のデータ同期など、いまどきのインターネットの便利機能を享受できるようになるでしょう。
まだXbox版Edgeは完成には遠い位置にあるようですが、4K以上の解像度を持つ大画面テレビで使われることも多くなるであろうことを考えると、今後の使い勝手の向上如何ではゲーム機が家庭におけるウェブブラウジングの中心になる可能性も、もしかしたら高まるかもしれません。
なお、Xboxのライバル機PlaySation 5では、いまのところ簡単に利用できるウェブブラウザーは用意されていません。アプリの画面上にウェブページを表示する機能はあるので、将来的にPS5用の単体ウェブブラウザーが用意される可能性はありますが、少なくともこの記事執筆の時点においては、ブラウザー市場の大半を占めるChromiumベースという点も含め、Xboxのほうが優位な状況と言えるでしょう。もちろん、わざわざゲーム機でウェブサイトを見たりしないよという方には大した話ではないかもしれませんが。
(Source:The Verge。Engadget日本版より転載)
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