Lucidは米国時間10日、North Bridge Growth Equityがリードする資金調達ラウンドで6000万ドルを調達したと発表した。同社にとって、2011年に調達した280万ドル以来の外部調達になる。
創業者兼CEOのPatrick Comer氏によれば、この空白の数年間、Lucidは「プロダクトのグロースにすべての資金を投入し、それに真剣に取り組んできた」という。しかし、同社はすでにそのフェーズを超えたところにいる ― 彼らのプロダクトは500以上の顧客企業に利用され、過去3年間、収益は年率70%のスピードで成長している。
「『私たちのプロダクトとは何か?それは顧客に受け入れられるのか』という問いに対する答えが見つかったあと、今はビジネスをグローバルにスケールさせることに注力しています。今回の資金調達によってそれを実現させるつもりです」とComer氏は話す。「なぜなら、マーケットはすでにそこに存在するからです ― 私たちが創り上げてきたマーケットです」。
Lucidにとっての「スケール」とは、グローバル展開を意味する。Comer氏は同社をマーケットリサーチ業界におけるNo.1プレイヤーにしたいと語る。彼によれば、同社が提供するアンケート調査は国際的なリーチをもっているが、それは米国企業が世界に目を向けていることが主な要因だという。彼らは今、ヨーロッパ諸国、中東、アフリカでのプレゼンス確立を目指している(同社はすでにロンドンとドバイにオフィスを構えている)。
同社は2015年に社名をFederated Sampleから現在のLucidに変更。サンプリング・マーケットプレイスのFulcrumなどをプロダクト・ラインナップに加えた。Comer氏はLucidを「プログラマティック・ディスラプター」と呼び、広告テストやアンケート調査を自動化するソリューションを提供するLucidはマーケッターに前例のない「スピードとスケール」を与えていると主張する。
「プログラマティックな(広告)を利用すれば、適切なインプレッション、適切なメッセージに標準を合わせることはできます。しかし、そのメッセージを適切なオーディエンスでテストすることはできません」とComer氏は話す。
これはLucidがSurvey MonkeyやQualtricsなどの競合になることを意味するわけではない、と彼は加える。そうではなく、それらの企業はLucidを使って適切なオーディエンスを発見することができるのだと彼はいう。
Comer氏はまた、今回の調達によってLucidの本拠地であるNew Orleansに注目が集まることを期待している。
「人々は私に、『サンフランシスコ以外の場所でユニコーンをつくることができるか』と問います」と彼は話す。「その答えは、『Yes』です」。
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