今年のCESでMerceds-Benzは、 ドローン配達車の最新完成版を披露した。屋根の上には複数のドローンが配置 され、前面にはインテリジェントLEDディスプレイがある。実物の車は魅力的で、(宇宙空母ギャラクティカの)サイロン風の外観が、内部で働くモバイル倉庫を隠蔽している。
Mercedes-Benzとドローンのスタートアップ、Matternetは9月にこのコンセプト発表し、’Vision Van’ と呼んでいた。Matternetの無人ドローンがワゴン車から荷物を受け取り、中央運用基地から目的地まで運ぶ。基地はドローンが常に12マイル以内の範囲にあるように移動可能だ。トラックは無人で配達、帰還し、バッテリーを充電済みの物と交換する。
CESに展示されたトラックの前面にはLEDアレイがあり、例えば前方を横断する歩行者のアニメーション等簡単な画像を表示していた。ここには情報ディスプレイとして車両の行動意図も示され、例えば右折や左折をする前に車外の人に知らせることができる。
ワゴン車の後部には一般の配達車両に見られるのとよく似た積載用ラックが置かれている。このラックは完全に引き出せるように作られており、ワゴン内部全体を入れ替えるだけですばやく積み降ろしができる。屋根の上のスロットでドローンに荷物を積み込むためのロボットアームは、配達開始前に荷物の位置をプログラムされている。
現在見かける一般的なUPSトラックをアップグレードしたものに違いないが、Mercedes-Benzはすぐに製品化する計画はないと言っている。それでも、未来の可能性として一見の価値がある。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)