Appleは、iOS端末に初めから搭載されているメール、株価、コンパス、計算機、時計、天気などの一連のネイティブアプリのあり方を変える。 スタンドアローンアプリとしてiTunes App Storeからダウンロードできるようにする。iOS端末のエンドユーザーにとっては、今あるサードパーティーアプリと同じように、これらのアプリの更新頻度が上がることを意味する。
これまでApple純正アプリは、同社がiOSアップデートを行った時にしか更新されなかった。この制限により、アプリへの新機能の追加、バグ修正、セキュリティー対策などの変更を施すスピードが遅くなっていた。Apple内の開発チームにとって頭の痛い問題だった。
しかし、全てのAppleアプリがそうだったということではない。Appleは、すでにアプリの多くをスタンドアローンのアプリとしてダウンロードできるようにしていた。iTunes U、iMovie、Apple StoreアプリとiWork関連アプリ(Pages、 Keynote、Numbers)などがそれに該当する。
そして今回、そのリストにPodcast、地図、コンパス、ヒント、計算機、時計、ボイスメモ、連絡先、株価、天気、iCloud Drive、カレンダー、メール、ミュージック、リマインダー、ビデオ、FaceTimeとメモを加える。
Appleは本日、静かにこれらのアプリをiTunesに掲載した(いくつかはすでに利用できる)。しかし、このことをWWDCのステージで公式には発表していない。 Owen Williamsのツイートを受け、Product Huntが最初にメールアプリがiTunesにあることを伝えた。Appleの他のアプリもApp Storeに掲載されるのではないかという憶測が流れていた。
そして、それは正しかったようだ。
この変更を機にユーザーがこれらのアプリを削除できるようになるかについて、Appleはまだ言及していない。これはコンシューマーのストレスを引き起こす要因だった。
これについても今朝のWWDCのキーノート、あるいはAppleのiOS 10のプレスリリースでも発表していないが、新しいiOSバージョン(iOS 10)のベータ版が利用可能になれば、答えがわかるだろう。ただ、この変更はユーザーが自分たちの体験をコントロールするためというよりは、アップデートをいかに早く展開するかを念頭においたものだろう。
更新情報:最初のiOS 10のベータビルドをインストールすると地図、ビデオ、時計、リマインダー、連絡先、天気、Podcast、FaceTime、計算機、 iCloud Drive、ボイスメモ、ヒント、メール、コンパス、株価、友達を探すアプリを削除することができる。
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(翻訳:Nozomi Okuma /Website)