Project Araについて多くを知ってからかなりの時間が経つが、でもGoogleはこの、Motorola起源の、モジュール構造のスマートフォンを、I/Oから外す気はなかった。
Projects SoliとJacquardの最新アップデートを紹介したあと同社は、Araフォーンの実働デベロッパーエディションの感動的な姿を、熱心なGoogleファンたちに披露した。彼らは同機のプラグアンドプレイ機能を見て、興奮の声をあげていた。そのデバイスは機能的にはベーシックなスマートフォンだが、モジュールのための“汎用的”スロットが6つあり、すべてのモジュールをサポートできる。
Googleの技術部門のトップRafa Camargoは、カメラモジュールをプラグインして、ただちにオーディエンスの写真を撮った。“ステップワン、モジュールをプラグインする”、とCamargoは声を張り上げた。“ステップツー、それを使う”。モジュールをイジェクトするためには、“okay Google, eject the camera”(よーしGoogle、カメラを外せ)などと声をだせばよい。そのときは、このデモで最大の拍手喝采が起こった。
スピーカーやカメラなどベーシックなモジュールでスタートしたこのプロジェクトだが、今後はSamsung, Sony Pictures Home Entertainment, Panasonic, Toshiba, Harman, E Inkなどのパートナーと共謀して、変わったモジュールが次々と出てくるらしい。たとえば第二ディスプレイ、など。Camagoは曰く、“ただのスマートフォンじゃないよ。完全にモジュール的なコンピューティングプラットホームなんだ”。
Araのデベロッパーバージョンは今年後半に出る。そこには、フォーンのほかに、“いくつかのモジュール”がある。そしてついに来年は、このモジュール的ハンドセットの消費者バージョンが出るらしい。