モバイルでリンクを共有する時、アプリを切り替えてリンクをコピー&ペーストするのは手間だった。Facebookはユーザーにリンク投稿を促すため、アプリ内でユーザーがステータスに投稿したいウェブサイトや記事が直接検索できるようキーワード検索のエンジンを検証している。
写真や位置情報追加の隣に、iOSユーザーの中には既に「Add A Link(リンクを追加)」ボタンが表示されている人もいるだろう。キーワードを入力すると、Facebookはユーザーが共有したい該当リンクを表示する。サイトのプレビューも確認することができ、記事をタップし、キャプションやコメントを付けて投稿することができる。検索結果は、ユーザーの興味から共有したいものを予測して並べられているようだ。最新の記事と多くの人にシェアされている記事がハイライトされている。
Facebookにこの機能についての詳細を尋ねたところ、近いうちに情報を公表するとの回答があった。
全てのユーザーがこの機能を使用できるようになれば、ユーザーはシェアしたい記事をGoogleで検索したり、Facebookのニュースフィードを遡って探さなくても良くなる。この「リンクを追加」ボタンで、ユーザーはニュースや発行元が制作したコンテンツをより多く共有するようになるだろう。Facebookはこれにより、広告を掲載できるニュースフィード上の投稿が増えるだけでなく、ユーザーが興味を持っているニュースやニュースの発行元の一連のデータを得ることができると共に、ユーザーの友達からのクリックやいいね!の情報で、友達が興味を持つ内容も把握できる。
Facebookのレファラートラフィックは驚異的な数値を誇っている。2014年後半のソーシャルクリックの割合はTwitterの僅か0.88%に比べ、Facebookは25%を占めていた。この数値を保つことで、発行元がFacebookにコンテンツを載せることに前向きになり、彼らのリソースをFacebookのフォーマットで魅力的にするよう努め、更にリーチを広げるために広告を買うようになるだろう。それは全てFacebookのためになる。「リンクを追加」ボタンの後押しにより、発行元はこのソーシャルネットワークを更に頼ることになるだろう。
またこの機能は、Facebookがコンテンツをホストする計画と寄り添うものだ。複数の情報から、Facebookは発行元のコンテンツを取り込む計画 であることが報じられている。ニュース記事などを直接ニュースフィードに表示することでユーザーはリンクをクリックした後、モバイルの遅いウェブページのロード時間を待たずに済む。ニュースフィードを充実させ、ユーザーを他サイトに流失するのを防ぐことと引き替えに、Facebookは発行元と広告収入を分ける計画でいる。
The Wall Street Journalは、このプログラムのローンチは近いと伝えている。Facebookは発行元が自社で広告を販売する場合、発行元は広告収入の100%を手にすることになり、Facebookが広告を販売した場合は、発行元は30%を得る計画だそうだ。
このスキームにより、ユーザーがFacebookから離れてブラウザに移ることを防ぎ、アプリ内でコンテンツを消費するようになる。同様に「リンクを追加」ボタンは、コンテンツをシェアする時もユーザーをFacebookから離さない。庭園を囲む壁がますます高くなるようだ。
[画像: Disney’s Newsies]
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