モレスキンのSmart Notebookは、手書きスケッチをAdobe用ベクトルデータに変換する

いつの日か、デジタルツールが伝統的クリエイティブメディアに取って代わる時が来るかもしれないが、われわれがまだそこに至っていないことは明らかだ。そして、Moleskineは、独自のソフトウェアと組み合わせることで、新旧の橋渡しをうまくこなそうとしている。新たな提携によってスケッチブックがAdobeクリエイティブソフトウェアにサポートされ、手書きスケッチが編集可能なベクトル図形に変換される。MoleskineのSmart NotebookアプリとAdobe Creative Cloudを使用する。

同サービスで使用するメモ帳には、ページの隅に特別な位置合わせ標識が印刷されていて、アプリがスケッチをベクトルに変換する際、iPhoneのカメラで完全に正面から撮れなくても、歪みを矯正することができる。出来上がったベクトルデータは、.jpgおよび .svgで出力され、Adobe PhotoshopまたはAdobe Illustratorで使用できる。

今やデジタルにスケッチする方法には様々な選択肢があり、スマートフォンのGalaxy Note 4には専用のスタイラスが付いているし、WacomのBambooシリーズ等のスタイラス製品を、iPhoneやiPadで使うこともできる。しかし、Moleskineの手帳には極めて大きな利点がある ― アーティストたちに優れた触覚体験を提供すること以外に。例えば、バッテリー電源もデータ接続も、33ドルを越える投資も必要ない。

スケッチの好きな人にとって、これは素晴らしいツールになりそうだ。それは、長い間遠い夢だと思われてきた物の一つかもしれない。もしこのアプリが本当に質の高い .svgファイルを生成できるなら、現代のアーティストやデザイナーにとって正真生銘の必携ツールになるかもしれない。

[原文へ]

【日本語版:参考リンク】
キングジム ショットノート
Post-it Plusアプリ

(翻訳:Nob Takahashi / facebook