高級万年筆は高級である。持つこと自体が喜びで、書き味は最高だし、驚くほど美しい。しかし、高級万年筆メーカーのMontblancとデジタルペーパーをマッシュアップしたら何が起きるだろうか? 21世紀のごった煮の出来上がりだ。
Montblancはこれを、Montblanc Augmented Paperと呼んでいて、特別にコード化(コート化も)された紙を使って、ペンの位置をノートが検知できるようになっている。ペンは1回の充電で8時間使用でき、100ページまで保存できる。データはMontblanc Hubに転送した後、12箇国語に文字起こしすることができる。
一番変わっているところは? Montblancはこのセットに725ドル払って欲しいと言っている。すてきなStarWalkerペンと、フィレンツェのMontblanc Pelletteriaで作られた「イタリア黒革製」のノートがついてくるのではあるが。
もちろんこの種の製品は新しくない。デジタルペンと紙のコンボなら、Livescribeのエントリーレベルが129ドル、モレスキン・バージョンが180ドルで手に入る。もちろんMontblancのソリューションの方がはるかに見ためが良い。ペンの先端近に球状の位置センサーがない点は特にそうだ。
王族や財閥やギャングご用達の筆記用具メーカーたるMontblancが、なぜこんなものを作ったのか?作らない理由がない。貴族にだってデジタルサービスは必要だし、少なくとも技術、デザイン、美的センスに関しては、世界トップクラスのものをこの製品は提供している。
このMontblanc製品は、ロンドンの「ハロッズ2階 “The Great Writing Room”」で10月1日まで販売される。その後、米国、カナダ、シンガポール、香港、および韓国では召使いに買いに行かせることができる。中国、日本、台湾、メキシコ、UAEでは11月から。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)