ヤフーは1月24日開催の取締役会で、副社長の川邊健太郎氏を代表取締役社長CEOに内定する人事を決議した。現社長の宮坂学氏は、代表権のない会長となる予定。6月に開催される株主総会の決議を経て、それぞれ就任する。
ヤフーでは同時に新執行体制への移行も決定。市場環境変化のスピードが速いインターネット業界を勝ち抜くためには「新たな挑戦と経営幹部の若返りが重要な要素」として、4月1日からの新執行体制を発表した。これまでの宮坂氏の取り組みによる「スマートフォンで利用される会社」への移行やコマース事業の拡大が功を奏したとしつつ、2018年度からは加えて「データの会社」になることを目指す、としている。
川邊氏は1974年生まれ。電脳隊 代表取締役社長、ピー・アイ・エム 取締役を経て、ヤフーとピー・アイ・エムの合併により2000年にヤフー入社。Yahoo!モバイル担当プロデューサー、Yahoo!ニュースプロデューサーなどを務め、2009年5月にヤフーが買収したGyaO(現GYAO)の代表取締役に就任する。2012年より副社長COOを務める。新体制への移行後は、CEO職とCOO職は統合され、川邊氏が担当することになる。
なお、宮坂氏はヤフーが新規事業のために設立した「Zコーポレーション」の代表取締役に、4月1日に就任する予定。新会社では「ヤフーの事業と切り離した新領域への挑戦を加速させていきます」とリリースでは述べられており、こちらの“新領域”の内容についても気になるところだ。