リコーのアクセラレータープログラムTRIBUS 2021、社内78件・社外117件の応募から参加11チームを選出

起業家向けシェアオフィスやコーポレートアクセラレーターなどを展開するゼロワンブースターは11月4日、リコーと共同運営するアクセラレータープログラム「TRIBUS 2021」(トライバス)の参加11チームを発表した。これらのチームは、10月28日に開催された社内外の総合ビジネスコンテストから選出された。

「不可逆な世界でこれからの選択肢をつくる」をテーマとするTRIBUSの2021年の参加者は、社内起業家5チームと、スタートアップ企業6チーム。リコー社内から78件、社外から117件のビジネスアイデアの応募があり、その中から選ばれた。

募集領域は、以下7領域。
・事業活動を通じた社会課題の解決で、脱炭素社会と循環型社会を実現
・次世代太陽電池で作る「充電のない世界」
・認知機能の見える化と適切な介入で認知症の「未病」を改善する社会を実現
・働き方が変わる、働く場所が変わる、紙とデジタルの橋渡しで社会へ新しい価値を提供
・アナログとデジタルがシームレスにつながり、リアルを超えるUXの実現
・リアル×デジタル融合型の企業向けマーケティングサービス
・その他の事業領域(オフィス分野、HR、AI、ロボティクスなど)

アクセラレータープログラム期間中は、リコーグループとパートナー企業からの支援を受けて、ビジネスアイデアの検討や実証実験が行われる。成果発表は2022年2月17日を予定。パートナー企業には、2020年TRIBUS採択チームのグローバル・カルテット、CAMPFIRE Startups、KDDI、日本マイクロソフトが参加している。

採択チームと応募プランの概要は以下のとおり。

スタートアップ企業

  • APTO:AI開発でもっとも労力がかかるデータ作成を、安く、早く、大量に、高品質に行えるサービス
  • CALCU:次世代ダストボックス「CALCU」。食品廃棄の削減・最適化により、 事業利益の最大化をはかるIoTシステム
  • クリエ・ジャパン:様々なデータを基に1人1人に最適化した動画を自動で生成する動画DXサービス「PRISM」
  • JDSC:電力などのデータ×AIで、日常生活をしながらフレイル状態を検知し、高齢者の健康寿命延伸に挑戦
  • スマートショッピング:IoT重量計「スマートマット」を活用した在庫管理・発注自動化ソリューション
  • ユニフィニティー:現場を便利にするアプリを簡単に作成する業務用モバイルアプリのノーコード開発プラットフォーム

社内起業家チーム

  • リコーテクノロジーズ:特殊環境における映像事業
  • リコージャパン:緑化による環境改善
  • リコーITソリューションズ:オンライン商談をAIで支援
  • リコーエレメックス:技術者と現場のマッチングを支援するサービス
  • リコー:スポーツ動画の活用に関するソリューション

投稿者:

TechCrunch Japan

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