企業や団体の「仲間づくり」を主軸としたリモート研修および人間関係構築プログラム「バヅクリ」を提供するプレイライフは6月15日、日本政策金融公庫とみずほ銀行から1億4000万円の融資を受けたことを発表した。今回の資金調達は、4回目の第三者割当増資と融資によるもので、2015年、2017年、2020年の第三者割当増資約3億円と合わせた累計調達額は4億5000万円に達した。
プレイライフは、2年後に「この世から孤独をなくす」ことをミッションに、「アソビ」を中核とした事業展開で上場を目指すスタートアップ企業。バヅクリ以外にも、遊び情報を検索・共有・投稿できる体験共有サイト「PLAY LIFE」などを提供している。
バヅクリは、「リモートワークで働く社員のつながりを作るオンラインチームビルディング」のためのサービス。図工、焚き火、マインドフルネスなど70種類の遊びのオンライン体験プログラムを通じて社員同士のつながりを強め、リモートワークのモチベーション向上につなげようというものだ。ビデオ会議やオンライン研修のためのサービスは数々あるが、「分散するスタッフの相互信頼性と心理安全性の関係構築に特化したサービス」として「バヅクリ」は唯一の存在となる。
活動プログラムには40人以上のプロの講師がつき、指導が受けられる。バヅクリを導入した企業では、社員の帰属意識が高まり、離職率低下と生産性の向上が実現しているという。また、内定者向けの懇談会や研修にバヅクリを利用することで、通常の1/10の経費削減も可能とのこと。
プレイライフは2019年8月、「遊び、学び、つながる」を中心にした遊びの学校コミュニティー「遊部」(あそぶ)事業を立ち上げたものの、コロナ禍で収益は赤字に転落した。しかし2020年、遊部で培ったノウハウを活かし、遊びを通じたオンライン交流の場としてバヅクリの提供を開始したところ、現在までに200社以上に採用され、売上げは30倍に増加した。参加人数はのべ8000人。200社のうち約9割は、みずほフィナンシャルグループ、三井住友海上火災保険、ふくおかフィナンシャルグループ、アイシン精機などの上場企業。
今回の資金調達で、新たなコンテンツ制作、講師や人材の拡充、販売促進など、事業拡大と成長により「今後も『孤独が無い社会づくり』に貢献します」とのことだ。
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