Sub1 Reloadedという名前のロボットが、ルービックキューブを637ミリ秒で解いた ― 人類最速の4.9秒より明らかに速い。このロボットは自動運転車用チップメーカーのInfineonが作ったもので、コンピューターがスキャンしてパズルを解いた後、モーター6台を使ってキューブを回す。複数のアームがキューブを完成位置へとすばやく動かす。
ロボットは動きが早すぎて、面の色を合わせていく様子をほとんど見ることができない。
「一番難しかったのは、感覚情報を処理して止めるべきか、回すべきか、無視すべきかの状況を判断すること」とシェフィールド大学のNoel Sharkey教授は話した。「目の前にあるのがルービックキューブなのか、砕いてチーズケースの台にするためのビスケットの山なのかを、Sub1に尋ねるのと少し似ている」。
実はこのSub1 Reloadedは、Infineonの自動運転車用チップが200 MHzでリアルタイムにデータ処理できることを見せつけるための概念実証だ。CPU速度は驚くべき速さで向上しているので、Sub1のようなロボットが、走行中にわれわれの安全を守りながら同時に無数のルービックキューブを解くことができるのは間違いない。
おそらくギネスブックのルービックキューブ最速記録を塗りかえることだろう。しかし悲しいかな、冷たくて無感情なこの機械に3Dパズルを解くことはできても、偉業を達成した誇りを真に理解することはできそうにない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)