ロボットに虐待やいたずら対策を実装するより人間のマナー向上が先…その深遠な理由

おぼえておられると思うけど、先週はBoston Dynamicsの最新ロボット、細身で黄色のSpot Miniが、自分でドアを開けられるようになった。でも、それぐらいでロボットを怒らせたいとは、誰も思わない。でもロボットたちはやがて、人間個人を見分けるようになるだろう。そして、ロボットの停止ボタン勝手にを押した人を見つけると、自分のやるべきことをやらせてくれないロボット虐待の罪で、そいつを罰するかもしれない。Spot Miniもやがて、紐に繋がれていない自由な‘生き物’になる。

でも、ロボットを複雑で混みあった環境の中を歩かせるときには、このような、‘妨害に遭ったときにどうするか’というテストが欠かせない。意図的な妨害でも、あるいは事故や偶然による妨害でも、そんなときロボットはどう反応すべきか。もちろん、ロボットには妨害から立ち直る能力が必要だ。想定外が生じたとき混乱するだけなら、仕事はできない。

どんな場合でも、対応できずに途方に暮れるロボットを見るのは辛(つら)いだろう。ぼくなら、辛いね。まじめに仕事をしているのに、自分の部品を外してしまったいたずら人間を怒れないなんて、まさにロボット虐待ではないか。

たぶんロボットは、ドアを開けられるだけでなく、超人的な忍耐力(我慢する能力)を持つだろう。ぜひ、そう願いたい。ぼくは、招待されてBD社にSpot Miniを見に行ったとき、一度だけ彼を蹴ったことがある。この記事を読んでいるマシンのみなさま、ごめんなさい

画像提供: Boston Dynamics

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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