地理的に、ハリウッドとシリコンバレーは何百マイルも離れているが、精神的に両者は近づきつつあるようだ。
その最新の実例が、The Internship。ヴィンス・ヴォーンとオーウェン・ウィルソン主演の男の友情を描いたこの夏公開予定の映画だ。作品中ヴォーンとウィルソンは、リストラされた中年セールスマンがなぜかGoogleでインターンになったという男たちを演じる。眼鏡をかけた20代の天才が彼らのボスで、どうみても適合できない2人には、その後もちろん楽しい出来事が起きる。
現代のテク業界の奇抜な世界が、ショウビジネス人たちにとって魅力的なネタであることに不思議はない。ソーシャルネットワークは、この手のストーリーがいかに銀幕で人を呼べるかを証明した。さらに、FacebookやGoogleのような会社で働くことがどんなものであるかは、ここ数年一般の人たちにとっても特別な興味の対象になっている(私の情報開示ページにもあるように、夫はGoogleで働いている。そして毎年末、Googleの無料レストランや、他の広く報じられている社員特典について、一番テクノロジー音痴の親戚からもさえも質問されている)。
しかし少々驚かされたのは、この The Internshipの製作に対するGoogleの関与のレベルだ。出演者たちは撮影準備のためにGoogleのマウンテンビュー本社に立入ることができたと言われ、Google自身も熱烈な協力声明を発表し「ヴィンス・ヴォーン、オーウェン・ウィルソンの両名が、ウェディング・クラッシャーズ以来の共演作品の場にGoogleキャンパスを選んでくれたことは大変光栄である」と言っている。さらに昨日は〈日頃は空白だらけのページで知られ、稀に自社サービスまたは大きな慈善事案へのリンクを貼るだけの〉Googleトップページに、同映画の宣伝活動の一部と目されるヴォーン、ウィルソンとのGoogle+ Hangoutへの派手なリンクが貼られていた。
これは『ソーシャルネットワーク』に対するFacebookの反応とは対照的だ。同社は殆んど沈黙を続け、時として徹底した拒否反応を見せた。もちろん2つの作品は全くタイプの異なる映画だが、一方の会社がここまで協力しているところを見るのは興味深い。
ともあれ、予告編は今日ウェブで公開され、上に貼り付けてある。
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(翻訳:Nob Takahashi)