中古建機の売買プラットフォーム「ALLSTOCKER」を運営するSORABITOは5月13日、住友商事および伊藤忠建機から総額約9億円の資金調達を実施したことを明らかにした。
SORABITOは2014年5月、建機の買取販売などに携わっていた経験のある青木隆幸氏が創業したスタートアップ。オンライン上で建設機械や重機、運搬車両など「働く機械」を売買できるプラットフォームとしてALLSTOCKERをローンチし、2015年11月には正式リリースを行った。
現在はマーケットプレイス形式の「ALLSTOCKERマーケット」とオークション形式の「ALLSTOCKERオークション」を運営。また、世界中のバイヤーのオファーを集約し買取価格を提示する相見積サービスも提供している。
マーケットプレイスは日本全国の建機レンタル会社以外にも、運営初期から海外、特に中国、台湾、ベトナムといったアジアを中心とした地域でも取引に活用されている。現在では海外向け取引の割合が約半分を占めるまでに至っているという。
SORABITOでは、既存サービスの磨き込み・普及だけでなく、建機業界の課題を先進情報技術を駆使して解決したいとしており、今年夏ごろには新サービスの展開も予定している。こうした中、「業界における確かな知見やネットワーク、強固な財務基盤を持つパートナーの存在が不可欠である」として、建機ビジネスをグローバルに展開する住友商事、1年半にわたり業務提携関係にある伊藤忠建機との連携により、世界を視野に入れた建機プラットフォームの構築を目指す構えだ。
同社では、2015年11月にGMO VenturePartnersらから約1億円を調達、2016年5月にGMO VenturePartners、グリーベンチャーズ、JA三井リース、オプトベンチャーズ、SMBC ベンチャーキャピタル、個人投資家の小泉文明氏や高野秀敏氏らから5億円を調達した。また、2018年5月にはSpiral Ventures Japanらから3.6億円を調達している。