昨年11月、モバイルアプリサービス会社のFlurryは、2013年第1四半期中に中国がiOSとAndroidのインストール数で米国を上回るだろうと発表した。今日(米国時間2/18)Flurryはそれが現実になったことを伝えた。中国は米国を抜き、AndroidとiOSのスマートフォンおよびタブレットのアクティブ数世界一の国となった。一年前に同国はスマートデバイス市場で最も成長の早い国になった。
本レポートのために、Flurryは世界中のアプリケーション27万5000種から集めた毎日の匿名アプリセッション記録24億件からなるデータセットを分析した。同社は、世界スマートデバイスの90%以上での活動状況を正確に測定していると言っている。
今年1月、米国と中国はスマートデバイスのインストール数において、それぞれ2.22億台対2.21億台という僅差で争っていた。Flurryは今月末までに米国が2.30億台、中国が2.46王億台になるだろうと予測している。
重要なのは、中国の人口(13億人、米国は3.1億人)を踏まえると、ひとたびこのシフトが起こった後、米国がリードを奪い返すことはないだろうということだ。同レポートも、今後中国に挑戦できる国はインドだけだと言っている。インドの人口は12億人を超えたところだ。しかし中国におけるスマートデバイスのインストール数は、現在アクティブデバイスがわずか1900万台のインドよりも桁違いに多い。
アクティブiOS、Androidデバイス数の国トップ10の中では、米国と中国が圧倒的で、いずれも第3位の英国を5倍以上上回っている。Flurryによると両国とも急成長を続けている。米国は2012年1月から2013年1月の間に5500万台デバイスが増えた。同時期に中国は1.5億台を加えた。この期間がホリデーシーズンでなければ、中国はもっと早く米国を抜いていただろう。
Flurryは、この最速成長スマートデバイス市場の、2012年1月から先月までの1年間についての最新情報も載せている。中国の71機種、209%という数字は、もはや成長率という意味では最大ではない。
この一年間で、中国以上の速さで伸びたのは、コロンビア、ベトナム、トルコ、ウクライナ、およびエジプトの国々だ。
ブラジル、ロシア、インド、および中国は、〈最速〉成長ではないものの、過去1年間で著しい数のデバイスを増やした。ブラジルが1150万、ロシア1200万、インド1240万、中国1.495億台の増加だった。
中国の益々大きくなる存在感は、モバイル業界を大きく揺るがす可能性を秘めている。Appleは、バランスシート上で数年来「アジア大平洋」グループにまとめられていた中国を独立させた。Appleは1月に、中国の売上は前四半期から67%増加して68億ドルになったと発表した。これは日本の売上44億ドルよりも多い。しかし中国では売上に関してAndroidがiOSをリードしている。複数のレポートによると、Androidはスマートフォン売上の3/4近くを占めており、その23%はSmasungによるものだ。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi)