Tesla(テスラ)の後を追うように、中国のアプリメーカーMeitu(美圖公司)が仮想通貨投資に仲間入りした。
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2010年代前半、Meituはポートレート写真加工分野を支配し、社名を関したその看板アプリは、中国国内では「写真美化」を意味する動詞にまでなった。しかしここ数年、スマートフォンにフィルターが内蔵されるようになり、Meituのような加工アプリはリードを保つことがむずかしくなった。Meituの株価は2017年の1株あたり18香港ドル(約251.38円)から現在の3香港ドル(約41.90円)へと下落している。
会社が創立13年を迎え、新たな成長の道を探る中、同社は仮想通貨に目を付けた。
MeituはEther(Ethereum、イーサリウム)1万5000単位、Bitcoin(ビットコイン)379.1214267単位、それぞれ2210万ドル(約24億円)と1790万ドル(約19億4000万円)相当を現地時間3月5日に公開市場取引で購入したことを3月6日に発表した。今回の購入は、最大1億ドル(約108億5000万円)相当の仮想通貨を購入するという同社の投資計画の第1回で、資金は保有現金から支出された。
このところMeituの会長Cai Wendheng(カイ・ウェンシェン)氏は歯に衣着せぬブロックチェーン擁護者だ。中国政府は新規仮想通貨公開(ICO)と仮想通貨取引所を禁止しているが、カイ氏は2018年に個人で1万Bitcoinを購入した。
同氏の仮想通貨支持は、Meituの最近の投資行動からも見て取れる。同社は開示情報で次のように発表した。「取締役会は、ブロックチェーン技術には既存の金融およびIT産業の両方を破壊する可能性があるという見解であり、これはモバイルインターネットがパソコンインターネットと多くのオフライン産業を破壊したのと同じです。ブロックチェーン業界はまだ初期段階にあり、2005年前後のモバイルインターネットと同様だと取締役会は考えています」。
さらにこう続けた。「こうした背景を踏まえ、仮想通貨の価値増加の余地は大きく、会社資産の一部を仮想通貨に割り当てることは、保有現金を分散化する意味もあると取締役会は信じています」。
Meituはさらに、Bitcoin投資は同社の「資産分配」計画の一部であるのに対し、Etherへの投資はブロックチェーンをさまざまな海外ビジネスに織り込む、という自社のブロックチェーン全般の方針を後押しするもので、EtherumベースのdApps(自律分散型アプリケーション)はその1つであると話した。会社は海外のブロックチェーンプロジェクトへの投資も視野に入れており「当社の大きいユーザー基盤とのシナジー効果が期待できる」としている。
2020年6月現在、Meituは全世界で公開している一連のアプリで計約3億人のアクティブユーザーを有している、と称している。
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カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:Meitu、仮想通貨、中国
画像クレジット:Meitu
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(文:Rita Liao、翻訳:Nob Takahashi / facebook )