スマートフォンの数字があちこちで落ち込んでいる。しかし最近では特に中国で顕著だ。Tim Cookは世界最大のスマホ市場での需要の落ち込みが、Appleのガイダンス下方修正の主な要因とした。そしてピンチと感じているのはAppleだけではない。Canalysは今日、中国における2018年のスマホ出荷台数が大幅に落ち込んだとするレポートを発表した。
Canalysによると、2018年の中国のスマホ出荷台数は前年比14%減だった。出荷台数が前年割れとなるは昨年に続いて2回目だ。中国のスマホ出荷台数は5年以上急成長を続け、これにより中国は米国を抜いて第1位になった。だが昨年の出荷台数は3億9600万台で、2013年以来最も低い水準となった。
中国企業のHuaweiとVivoは共になんとか成長し、出荷台数はそれぞれ第1位と3位だった。OppoとXiaomiはわずかに数字を減らしたが、それでも第2位と4位の座を確保できた。トップ5に入った唯一の米国企業であるAppleは前年に続き第5位だったが、台数は13%減だった。一方で、この5社以外の数字は前年比60%減と大幅に落ち込んだ。
この数字が示しているのは、あちこちで馴染みのあるものだ。成熟したマーケットというのはアップグレードサイクルの減速を意味し、ユーザーはより長く同じ端末を使用する。しかしながら、さらに明白なのは、中国における経済成長の鈍化と購買力の低下の組み合わせだろう。
(原文へ 翻訳:Mizoguchi)