中国Baidu、モバイル広告好調で3Qは前途有望につき時間外取引で株価14%アップ

Baiduのモバイル広告ビジネス強化の努力が、ようやく実を結んだようだ。投資家たちは中国検索巨人の第3四半期の見通しに自信を深めたようで、株価は時間外取引で14%アップの15.72ドルへの急騰した。同社のQ3売上予測は、14.22億ドル(87億RMB[人民元])~14.6億ドル(89.6億RMB)で、対前年比39.7%~43.3%の伸びだ。

Baiduの2013年Q2の純利益は4.5%減の4.508億ドル(26.44億RMB)、総売上は38.6%アップの12.32億ドル(75.61RMB)だった。

オンライン広告売上は、38.3%増の12.2億ドルで、Baiduのアクティブ広告顧客数は前年比33%増の46万8000社だった。広告顧客当たり売上は約2623ドルで、対前年比3.9%増、前四半期からは11%増だった。

「第2四半期は着実に進展し、過去最高となる5万8000の新規オンラインアクティブ顧客を増やした」とBaudu CEOのRobin Liが声明で言った。「モバイルプラットフォームの採用によって勢いを得ると共にモバイル収益が改善された。モバイル売上は今期初めて総売上の10%を超えた」

Baiduは、最近合併交渉中であることを発表したQihoo 360およびSogou.comなどのライバルによる検索市場の競争激化を受け、モバイルでの地位強化のために目立った買収を繰り返している。先週、Baiduは中国のアプリ配信プラットフォーム大手91 Wirelessを19億ドルで買収すると発表した。Liは、「作るより買う方がいい、なぜなら時間の節約になるから」と言った。

今年の第1四半期、Baiduは研究開発費を増加した。前年には広告売上増加およびモバイルビジネス強化のために、注目される投資をいくつか行った。中国版YouTubeであるYouku-Tudouとの戦いに備え、昨年11月にはオンラインビデオサイトのiQiyiに出資し、PP Streamを買収した。

「最近行った投資によって、重要な戦略的領域である検索、位置情報サービス、アプリ配信、およびオンラインビデオにおけるBaiduの地位を強化できる。われわれの市場をリードする技術、革新的新製品、および他に類を見ない顧客価値提案は、当社を中国インターネットの中心であり続けさせるだろう」。

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(翻訳:Nob Takahashi)


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TechCrunch Japan

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