求人媒体連動型の採用管理システム「HERP ATS」を開発・運営するスタートアップ、HERP。TechCrunch Tokyo 2018スタートアップバトルのファイナリストでもある同社は、人材採用業界版のOpen API構想、「Open Recruiting API構想」を掲げている。
企業の採用業務に関連するあらゆる情報をオープン化する、というこの構想でHERPが目指すのは、エージェントや媒体に偏りがちな求職者の情報、企業の情報のオープン化による、採用業務の合理化だ。企業・候補者・採用媒体それぞれにとって、よりメリットある形に採用を進化させることを目的としている。
Open Recruiting API構想のもと、同社は2018年7月には第1弾として「Find Job!」「SCOUTER」とのAPI連携を発表。今年1月には、第2弾として「bosyu」「Findy」「YOUTRUST」とのAPI連携を発表していた。
そして今日2月26日には構想の第3弾として、パーソルキャリアの中途採用管理システム「doda Assist(デューダ アシスト)」が保有する応募者データとの連携を4月から開始することを明らかにした。
doda Assistはパーソルキャリアが運営する「doda」ブランドの転職サービス、「doda求⼈情報サービス」、「doda⼈材紹介サービス」、「doda Recruiters」を利用する企業が、中途採用業務全般を一元管理できるシステム。選考・応募者情報・⼈材紹介会社の管理機能や、メール連絡、doda Recruitersを使ったスカウト機能などで、採⽤業務の効率アップを支援している。
パーソルキャリアではHERPとの業務連携、Open Recruiting API構想への参加により、「dodaを利用する顧客の採用事務工数を削減し、より価値が高い採用業務に注力できるよう、取り組んでいく」としている。
HERPは2017年3月、リクルートとエウレカで採用に携わっていた代表取締役CEOの庄田一郎氏により設立された。実際に採用現場に携わった経験から庄田氏は、Open Recruiting API構想を表明。構想発表時の取材でも庄田氏は「採用、HRの業界構造を変えたい」「今後、採用にまつわる情報は複雑化する。これを見据えて、データオープン化への対応を準備していく」と語っていた。
HERPでは引き続き、企業の採⽤活動で合理的な意思決定をサポートするとともに、HR業界のより良い未来を実現すべく、プロダクト開発に取り組む、としている。